2018年5月19日土曜日

夕学五十講「イノベーションと日本人」講演メモと濱口秀司さん関連記事まとめ



昨日の夕学五十講は濱口秀司さんでした。

 “ブレストで出たアイデアは、全無視。
 集中するのは背景や思考ロジック。背後エンジンを探る”

素材を元に抽象化して行くことの大切さ。
上の画像は、スタイリッシュなスライドから、気になった図と発言をメモしたもの。

夕学五十講は
・デジタル機器禁止
・飲食禁止
の格式高い、講座なのでtwitter実況が全くないですが、
僕のメモに対する、友人のレスがありました。


そう。あと、例えば100のアイデアがあって、一人3票投票するみたいなのでグランプリを決めたりするじゃないですか。その時も、「ただ票を入れるだけでなく、何故このアイデアが素晴らしいのか?」を書いてもらうみたいです。

そうすることで、人が「何を持って、アイデアを評価しているのか?」そのロジックを基にアイデア同士をくっつけたり磨いたりして、更にいいアイデアを産みだすとも言ってました。

講演中説明を省略したところ、Harvard Business Review の論文記事とかないかなと
探していたところ、諸々あったので以下まとめ。

============== >>

日本人のイノベーション力は最強–USBメモリの生みの親が教える「0から1の創り方」
⇒ logme 記事です。今回の講演と重なる部分も多いのでこちらを観ると大体々体験が出来るのではないかと。

Think Wrong -- コンセプトクリエイションの手法 | Hideshi Hamaguchi [濱口 秀司] | TEDxSeeds 2012

Break the bias: Hideshi Hamaguchi at TEDxPortland 2012
⇒ ラスト、「!?ー?=!」 のところ感動!今度何かの機会に使いたい!


WSL_濱口秀司_「認知バイアス」にイノベーションのカギがある(vimeo)
⇒ 1時間超あります

濱口秀司さんのアイデアのカケラたち。( - ほぼ日刊イトイ新聞)
⇒ 糸井重里さんとの対談6時間にわたるロングインタビューを

最も創造性が高い思考のモードは、論理と直感の間にある
【特別対談】濱口秀司×ちきりん(1)2015.7.7

濱口秀司氏が語る「社内説得」のジレンマと解(Bizzine)

HILLS LIFE|石川善樹 × 濱口秀司(ビジネスデザイナー)|バイアスを壊せば、イノベーションは一発で生まれる


⇒ ハーバードビジネスレビューの論文記事の抜粋版 KindleBook

天才でなくてもイノベーションは起こせる
イノベーションを生む図解術──濱口秀司(Newspicks)

“イノベーションの鬼”は、いかにして生まれたか
グローバルで響いている人の頭の中──濱口秀司(Newspicks)

独占告白。イノベーションの鬼、濱口秀司のすべて(Newspikcs)
⇒ 今回この講義を選んだきっかけ。調べたらNewspicksに数回とりあげられてました。

未来の必須科目、「正気と狂気」のビジネスデザイン:濱口秀司が「WIREDの学校」で教えてくれること

「プレゼンを絶対に成功させる、フォントの使い方」(AXIS)
⇒ フォントへのこだわり。色の濃淡など、マニアックな話を





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2018年5月12日土曜日

佐渡島庸平×石川善樹「みんな居場所がない ー 現代の孤独とコミュニティ ー 」 に行って来た


Newspickアカデミア講義 参加してきました。

佐渡島さんと石川さん、プライベートでも仲良いらしく、
終始とても和やかな雰囲気でした。

全体的にも、参考になる内容が多く
早速、その後にあった友人にも共有したのですが、
特に印象に残ったのは、以下二つ。

”こころよく われに働く仕事あれ それをし遂げて 死なむと思う”
 石川啄木 『一握の砂』 石川氏による引用
”コミュニティに目的を与えてもらえる。
 コミュニティの在り方に共感を感じていたら、孤独を感じない。”
佐渡島氏

やっぱ、仕事って大切だよな。ということ。

天職を見つけて、それを成し遂げて死にたいっていうのと
一日の大半を過ごすコミュニティである、会社はその会社の在り方に共感を
感じる事が出来るというのは、なんて幸せなんだろうと。


以下、メモ ーーーーーーーーーーーーーーーー>>


アカデミアはイベントは、講演を聞く会になっていて、独りで来て独りで帰る。
という訳で、周りの人と話す時間5分
「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE」の感想など。

⇒ 一瞬、どんな本だったか忘れて飛んでしまったけど
 隣の人が本を持ってきてくれて、一緒にパラパラ見ながら話してたら
 大分思い出せて良かった。

部活終わってからマックにいってだらだらするのとか厭


石川善樹:佐渡島氏にとって人生とは?
 僕の中でのイメージは孤高の人。意外に仲間を求めていた。
 ヘルマンヘッセの小説における、最後は田舎でさみしく過ごすのが良いと思っている。 
佐度島傭平:人は2度死ぬ。1度目は肉体が死んだ時。2度目は忘れられた時。
 忘れられる恐怖はある。
石:石川啄木 一握の砂
  ”こころよく われに働く仕事あれ それをし遂げて 死なむと思う”
 独りでも、満足して死ねたらいい

石:佐渡島さんは、会社の健康診断でシェークスピアを独り黙々と読んでたりとか
 かなり、孤独な人と聞いてたけど。
佐:人と話すときは、しっかり話したい。
 健康診断で並んでるから話すとかでなくて、だらだらしたくない。
 部活終わってからマックにいってだらだらするのとか厭だから、
 終わったらすぐすーっとかえる。


不安っていう感情を持った時に、それに「孤独」と名付ける事が多い


石:人間は、孤独を感じると
  1.論理的思考能力が低下する。
  2.攻撃的になる ← クリスマスにリア充死ねとか云っている人とか
  生物学的に証明されている
石:野村さんは、職場で孤独を感じるか?
野村:職場で孤独を感じないが、パーティーで孤独を感じるときはある。
佐:自分は、それは退屈かつまらないか、めんどくさいって思う。

石:コルクメンバーはルーティーンワークをしていないから、孤独をかんじるのでは?
佐:コルクを作った2,3年は孤独を感じた。
 世界的には、出版社とエージェント密な関係で2人3脚。
 日本もそういう世界が来ると思って、立ち上げたけど殆ど理解されなかった。
 途中から、分かられないことをやっている事に価値があると考えるようになった。
石:自分の仕事は正解があるか?非定型の仕事をしているか?によって異なるのでは?
佐:人は、不安っていう感情を持った時に、それに「孤独」と名付ける事が多い
 もやもやした感情を言語化出来ない事が孤独を生み出している。

石:プロフェッショナルのプロデューサーが言っていたプロフェッショナルの特徴
 1.ものすごい高い目標を立てる
 2.不安を乗り越える術を持っている
 3.他分野に仲間がいる
佐:職場で不安を感じた時に、それを話せないのが孤独


コミュニティの在り方に共感を感じていたら、孤独を感じない。

佐:僕が興味あるのは「物語」
 僕の会社が目指しているのは、「物語」
 手段が変わると、目的が変わると勘違いしている人が多い

 コミュニティに目的を与えてもらえる。
 コミュニティの在り方に共感を感じていたら、孤独を感じない。

「エンターテイメントの在り方をITによって変える。」

野:起業する人は、VISIONに共感する人を集めるのでコミュニティを生みやすい

佐:決められたレールの上を行くことを望んでいないが、先が見えないことは不安を感じる。
石:自分の人生を中長期的に考えるというのは、いつ生まれたのか?
 自分の人生がまだまだ続くんだという考えが諸悪の根源。
 この町で暮らすのもあと1カ月だなと考えると
 クリエイティビティが上がる研究結果がある
佐:5年後10年後どうなっているか?ということは考えない
 1年後に死ぬって時にその決断をするのか?
 10年後何しているのか?という質問は不安になる。
 悪くなっている事の方が多く思いつく。
 それよりも、自分の心の中に湧き上がっている感情を大切にする

石:リスクを取れる人間はどういう人間か?という研究がある。
 例えば、戦争中にユダヤ人を匿ってにがしてあげるとか

 1.幼少期に親から丁寧に説明されていた。
 2.因果の関係から離れて意思決定する

⇒ここ、ちょっと良く分からなかった。相反する事を云っているようだが・・

佐:昔は、自分基準で考えていたが、今は
 ウォルトディズニーだったら、ベソスだったら、孫さんだったら?
 じゃあ、自分は??と考えることで、大胆な決定が出来る。


昔からある組織は、コミュニティ形成に参考になる


佐:昔からある組織は、コミュニティ形成に参考になる。(小学校)
 ちょっと先の目標がある。
 凄すぎる人しかいないと、「あの人は特別」になる。
 だから1.1倍くらいの人がグラデーションしているのが良い。
 昔からある小学校のようなコミュニティは合理的な仕組み。
 1年生、2年生~6年生と目指す目標がある程度明確になっている。
 また、通い続けるための無理のない工夫も施されている。(入学式、運動会・・・

石:小学生に何かを伝えるのに
 スーパースターか?地元のヒーローか?
 地元のヒーロー。自分の身近な人の言葉が、影響を及ぼす。
佐:だから卒業生の講演に意味がある。


箕輪氏登場



箕:「死ぬこと以外はかすり傷」から、安心と安全を確保したら、自走し始めた。

Q:自走するコミュニティはどのように作るのか?
佐:自分も悩んでいるが、集団は7人から8人を超えると作業効率が激しく低下する
 深く知ってる人が5人、緩やかな知り合いが50人、
 日常的にコミュニケーションとるのは、150人位
箕:1カ月で辞める人が多くて、箕輪にあおられて入ったけど良くわからん。
 結果として、8つくらいのチームが勧誘するようになった。
佐:小学校のクラスが、30-40人位なのはそれが適正だから。
 大学の100人規模の講義で仲良くなることは殆どない。

石:1000人ではなく、1000年続く、コミュニティとして、数学と伊勢神宮がある。
 数学と伊勢神宮の共通点は、中心が何か隠されているということ


WHYを問うと、答えは神のみぞ知る。HOWを問うと、学問に


佐:コミュニティが定義しなくてはならないのは、Be(在り方)
 ミッションは達成したら終わる。コミュニティではなく、プロジェクトのようなもの。

箕:前田氏 メモは呪文

宗教は反社会的な事をすることで、呪文の意味はわからない
その先へ行ったときに初めて意味がわかる。だから、意味がわかるまで呪文を唱え続ける

教典は変わらないが、やることは変わる

石:仏教思想のゼロポイント

 仏教が目指す先は涅槃(悟り) 悟ると、善悪を超越してしまう
 
⇒ 参考図書 
          

佐:分かりにくいものは、自分たちで考えるようになる。
 ”This is America” という動画が流行っているが
 それに対して、多くの人が勝手に議論している。



野:数学の場合は、答えが無いから永遠と議論していけるということか?

石:WHYを問うと、答えは神のみぞ知る。何故宇宙は生まれたのか?
 HOWを問うと、学問になってくる。

 I was Born. この世に放り出された。つないでいかなくてはならない。

 自分が本当に喋りたいことを話す相手がいない。
 ヘルマンヘッセとかに近いものを感じたのでやっと安心した。

 相手に依って合わせているようなものがあるので、

佐:平野敬一郎と小説を作るなかで、
 小説の主人公が言語化出来ない感情を共有できる感覚。
 「ある男」40代の自分探しのありかたを描いている


 
Q:本当に思った事、言いたい事を伝えられていないという話があったが
 ブッダやキリストも同じだったのではないか?
 中心を隠しているから、人が増えていく。
石:ブッダやキリストも他人に言われて伝えた
 空海:我すべてを手に入れたり! 結果発展せず
 最澄:色々な派閥が生まれ、結果長く続いている

Q:障害者の就労支援コミュニティをやっている欠席者が多い
佐:多分、健常者から見て問題ない仕組みになっているが、障害者にとってすごいハードルになっている可能性がある。
 虹色のチョークという本。その工場は障害者に向けた工夫が凝らされている為、障害者が貢献している感を得られる



Q:6歳の息子がいるが、息子がコミュニティを入る時にどんなアドバイス出来るか?
石:難がない、無難な人生はつまらない。困難があろうが無かろうが、お父さんはここにいるから。

石(父):日常的に何かあったときに、難しいと捉えるか、面白いと捉えるか
石:父は、本当にすごい。家で「疲れた」と言わない


関連記事:
安全・安心とは何か? - WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book) 単行本 – 佐渡島 庸平 (著)


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2018年5月11日金曜日

安全・安心とは何か? - WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book) 単行本 – 佐渡島 庸平 (著)



WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book) 単行本 – 佐渡島 庸平 (著)

本は、昔から好きでしたがここ数年新刊本を発売日に!みたいな買い方は全くと言ってして来ていませんでしたが、Newspikcsアカデミアのお陰で、今話題の本を今読む事が出来ています。

SNSとかで、周りの反応が見れるのとか、会社でNewspicksに関係ない人でも結構読んでたりして話題になったりするのも楽しいものです。

で、5月はCORK代表の佐渡島さん。

本書内でも書かれていますが、昨年Facebookが
”コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する”
と宣言し、コミュニティに注目が集まっているようです。
自分自身も、ここ数年、地元コミュニティへの参加を行いながら
その魅力や、距離感の難しさ等を感じつつ
今後、ローカルなコミュニティ運営とかやっていくとした場合のヒントなど得たい
という気持ちで読みました。


安全・安心とは何か?


”甲子園を目指している野球部にとって、野球を遊びでやりたいから
 練習時間を減らそうと強く主張する人が入ってくる”
”一方、野球は遊びでいいと思っている野球部に、
 甲子園を目指さずに野球をやる意味はないと強く主張する人が入ってくる”
(p158)

このコミュニティが何を大切にするコミュニティなのか?
というのを大切にすることが、コミュニティ運営の非常に鍵となることが分かる
事例だと思います。

とかく小さなコミュニティだと、特に立ち上げ時において
「誰でも、気軽に、ご自由に」
としてしまいがちだが、結果として
甲子園を目指している人も、遊びでいいと思っている人も入ってきてしまい
結果、内部でのコンフリクトが発生してしまう。
というのは、良くある光景なのではないでしょうか?

そういう意味では、後半部 箕輪さんとの対談で佐渡島さんがご自身のコルクラボの事例も出しながら云っている

”いいコミュニティの条件は、
 「入口のハードルが高く、出口のハードルが低い」”
(p228)

というのは、正に このコミュニティはどういうコミュニティで
どのような人を求めています。(こういう人で無いとマッチしません)
ということをきちんと伝える事が大切だということですね。

では、もう一方の「出口のハードルが低い」という点には
多分、本書内では余り語られていないようですが、自分の理解としては
単に、退会の際してのハードルが低いという意味だけでなく、
辞めて行った人に対する、「裏切り者」感を出さないという事ではないかと考えた。

先の野球の例で云えば、
甲子園を目指している野球部に入ったけども、やっぱり野球は遊びでやりたいと
退部したメンバーとも野球部以外では普通に付き合えばいいじゃんっていうことではないでしょうか?

「あいつは、裏切り者」とか「根性無し」みたいなレッテルを貼ってしまう事で
結果、辞めたくても辞め辛くなり心理的な退会ハードルが高くなってしまうような事は
避けるべきという事だと捉えました。

多分、コミュニティの中心人物だったりすればするほど、
親しいメンバーや信頼していたメンバーが抜けてしまうと寂しさの裏返しで
冷たくしてしまう事もあるかもしれませんが、そこは笑顔で送り出してあげましょう
という意味ではないかと。

”安全は場所やモノに紐づくことが多い”
”安心には、ヒトの心理状況が紐づいている”
”安全が確保された後、やっと安心が確保される”
(p160-p161)

これらを踏まえ、先ずは安全な場所を。

そんな事を念頭におきながら、コミュニティを形成していきたい。




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2018年5月8日火曜日

組織は、強みを生かし合うもの - 仕事の課外授業-764「心をひらく」より


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「心をひらく」

 
 どんなに賢い人でも、
 一人の知恵には限りがある。

 どんなに熱心な人でも、
 一人の力には限度がある。

 だから、人と人とが相寄って働き、
 組織をつくって仕事をする。

 知恵を出し合い、力を寄せ合う。

 ところが人がふえ、
 組織が大きくなると、

 得てして個々の知恵と力とが
 スムーズに出しにくくなる。

 生かされにくくなる。

 知恵の集め方が下手なのか。 
 力のあわせ方がまずいのか。

 それもあろうが、
 まず一人ひとりが、

 一人の知恵、一人の力に
  限りのあることを素直に認め、

 だからみんなの知恵と力とを
 ぜひとも集めねばならぬのだ

 という素直な強い思いにあふれているか
 どうかである。

 その個々の知恵と知恵、
 力と力とを強く結びつけるもの、

 それはお互いの信頼である。
 信頼があれば心がひらく。

 心がひらけばさらに信頼は深まる。

 衆知の高まりと協力の姿も
 そこからおのずと生まれてくる。

 心をひらき合おう。

 人みな知恵と力とを自由に伸び伸びと
 発揮できる信頼の場をつくろう。

 そこに繁への道がある。


    (『続・道をひらく』松下幸之助)
   

========================================
仕事の課外授業-764「心をひらく」より

今回のキーは、

 組織は、強みを生かし合うもの

と考えました。

つい先日、職場の人と話をしている時に偶々、その人の意外な趣味を聴く機会があったのですが、思えば6,7年一緒に仕事していてもこういう話をする機会って中々無いものだなぁと再認識しました。

実際、僕自身も親しいごく一部の人くらいにしか自分の趣味とか活動とか話をしていなかったりするのですが、それだけ心を開いてないと開いていないだというのは否定できません。

本文に出てくる

 ”「手伝おうか?!」というと、「大丈夫です!」と返す人がいます。”

は、正に僕自身ではあるのですが、決して

・一人でやる能力がある
・手伝ってもらうと、「自分の評価」が下がると思っている

訳ではなく、手伝って貰うと申し訳ない気持ちになる。
迷惑をかけたくない。
という、いわば、心を開いていない結果から出てくる対応です。

これは、裏を返せば同様に他の人が手伝って貰いたいと思っても
気軽に頼めない、声をかけづらい。
という事も引き起こしてしまうなと感じた訳です。

結局、こんな状態ではチームワークが強く発揮できるか?というと、発揮できる訳はありません。心を開いているかどうかによって、仕事の成果に大きく影響が出てしまいそうです。

”「組織そのもの」は「手段」であり
 「組織そのもの」が、
 時代の価値観とともに「進化」している”

事を考えると、

個々人の弱みを意味無いものにし、
強みを生かし合う 組織でないと、

これからは、生き残っていけないですね。


■ 家族で考えるとどうだろう

自分たち家族は、強みを生かす事ができているだろうか?
弱みを意味無いものにする事ができているだろうか?

最近、そんな事も考えます。

個々が自立したうえで、
強みを生かす事が出来るような家族が良いですね。




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2018年5月5日土曜日

「要領がよすぎる」のは、「極める世界」には「不向き」 - 仕事の課外授業-763「愚直の人」より


========================================


「愚直の人」

 
 あまりにも正直すぎて、
 おろかなほどにまでひたすらで、

 だから機転もきかないし
 融通もきかない。

 世俗の人から見れば、
 どうにももてあますような人。

 そんな人はいつの時代にもいるもので、
 これも人間性の一面であるのかもしれない。

 しかし、

 正直すぎるのはいけないことなのか。
 ひたすらなのはいけないのか。

 機転がきかなくて、
 融通がきかないのはいけないことなのか。

 よく考えてみれば、
 どれ一つとして非難すべきことはない。

 むしろ、りくつばかりまくし立てて、
 いわゆる賢い人ばかりが多くなった
 きょうこのごろ、

 こんな愚直の人は、
 珠玉のような人であるとも言えよう。

 古来、祖師と言われるような人は、ほんと
 うは愚直の人であったのかもしれない。

 だから、
 世俗には恵まれなかったとしても、

 そのひたすらな真実は、今日に至るも
 なお多くの人の胸を打つのであろう。

 愚直またよし。

 この波らんの時にこそ、
 自分の真実な道を正直にひたすらに、

 そして素直に歩んでみたい。
 

    (『続・道をひらく』松下幸之助)
   

======================================== 
仕事の課外授業-763「愚直の人」より

今回のキーは、

 「要領がよすぎる」のは、「極める世界」には「不向き」

と考えました。

丁度、この数カ月間。「要領よくやる」ということが、
僕の中で一つの課題になっています。
というのも、僕自身は割と要領がいい方だと思うのですが、
一方で、後輩は余り要領のいい方ではなさそうです。

ひとつのドキュメントにすごく丁寧に付き合っていたかと思う一方で
別の報告資料の数字の詰めが甘かったりとか。。

うーん、難しいのぉと思っていたところの今回のテーマでした。

本文中において、「要領の悪い人」のパターンとして

”・単に「手が遅い」
 ・「丁寧さ」にこだわったり、きちんと「確認」しないと気が済まない
 ・性格的に「いい加減には出来ない」”

というのが挙げられていました。
確かに、どれもこれも当てはまるところはありそうです。

であれば、
・早く着手するようサポートする
・「丁寧さ」を大切にしてあげる
ようになれば、もっと良い仕事が出来そうな気もしてきました。

僕自身も、要領よくこなすだけではなく、
愚直にやり切る!といったところまでの世界感を、目指して行きたいです。


■ 家族でかんがえるとどうだろう

今年、5年生になる息子。
今まで割と、要領よく卒なくこなしてきたのですが、
最近はそうも行かなくなってきたみたいです。

ここら辺で、一つ二つ何かテーマを決めて
愚直に取り組めることを発見してくれたら
嬉しいです。

その為に、僕が出来る事って何だろう?
と、最近良く考えています。




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2018年5月4日金曜日

"組織にしがみつくのはこれらの社会変化を考えると賢い生き方ではない” - 未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる 単行本 – 2013/6/12 ちきりん (著)


未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる 単行本 – 2013/6/12
ちきりん  (著)


社会派ブロガーちきりんさん。
一度、読んでみようと思いつつ、やっと読む事が出来ました。

人生100年時代を生きるヒントについて書かれています。


産業革命に適する社会の変化


シフト1.大組織から個人へ
シフト2.先進国から新興国へ
シフト3.ストックからフローへ


40代働き方を選び直す


・自分でリスクを取り、多大なエネルギーをかけて勝ち組を目指し戦う
・世の中の、”あるべき論”からきっぱりと降りる
・何も変えないという静観の道
※職業人生は2回選ぶものと考える

「職業人生は2回選ぶものと考える」
良いですね!もし、生まれ変わったら○○をもっとやろう!
的な、○○を今世でやろうという姿勢です。

僕自身に関して言えば、30代前半に思っていたあれやこれ、
40代で実現していくことにします。

オリジナルな人生を設定するためには


ステップ1.手に入れたい人生を明確にしよう
ステップ2.複数の将来シナリオもとう
ステップ3.市場で稼ぐ力をつけよう
※組織にしがみつくのはこれらの社会変化を考えると賢い生き方ではない

多分、多くの栽培マン(梅木氏)にとって、最大の課題は
ステップ3なのではないかと思います。
先ずは、第一歩として組織を離れたとしても、
価値が出せるように、先ずは関係作り、自分のスキルアップなどから
始めて行く事にします。




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2018年5月3日木曜日

「違うからこそ豊かである」- 仕事の課外授業-762「まだまだ」より


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「まだまだ」

 
 あなたは魚料理が好きで、
 私は肉料理が大好き。

 好みはちがうけれども、
 まず食卓は共にしよう。

 どちらも好きなものを食べながら、
 それで和気あいあい。

 魚が嫌いだからといって、別に排斥も
 されないし、命をとられもしない。

 ちがいはちがいのままに素直に承認して、
 それでそれぞれの味わいを楽しむ。

 その楽しむ姿に心がなごむ。

 あなたはこの考え方だが、
 私は別の考え方。

 考え方はちがうけれども、
 まず席は共にしよう。

 そして、お互いに学び合いながら、
 和気あいあい。

 ちがいはちがいとしても、
 それぞれによさがある。

 そのよさを素直にとり入れつつ、
 暮らしを高め合う。

 非難もなければ排斥もない。
 ましてや命に何の別状があろう。

 それが人類の真の進歩というもので、また
 それができるのが真の人間というもので、

 考え方のちがいで相争っている姿は、
 食べ物の好みで相争っている姿と
 どれほどの差があろう。

 人類の生命は無限。
 だからその未来は無限。

 だからまだまだお互いに
 進歩しなければならないのである。
 

    (『続・道をひらく』松下幸之助)
   

======================================== 
仕事の課外授業-762「まだまだ」より

今回のキーは、

 「違うからこそ豊かである」

と考えました。

古今東西、ロックレジェンド達は好みに関しての発言を多く残しています。





好きなものは、好き。
それだけで良いんじゃないかと。

そういう意味では、松下幸之助さんの

 ”「考え方のちがい」で相争っている姿は、
  「食べ物の好み」で相争っている姿と
  どれほどの差があろう。”

というのは、とても分かり易い例えでもあるような気がします。

他人の価値観や好みといった、自分ではコントロール出来ないもので
悶々としたり、ましてや変えようとするのは余り得策ではありません。

むしろ、その違いの中から何かを学んでいくことで自分を進歩させた方や
良いでしょう。

 ”「違うからこそ学び合える」 
  「違うからこそ豊かである」”

ともすると、忘れがちなこの言葉を大切にしていきます。


■ 家族で考えるとどうだろう?

僕が小さい時に、父親は僕の趣味には全く興味を示さず
マンガを読んでいれば、
「また、漫画を読んでるのか?本を読め」
小説を読んでいれば、
「また、くだらない小説を読んでいるのか?歴史小説を読め」
と云った感じだったので、父親と殆どこのような話はしませんでした。
父親と一緒にマンガを読んでいる友人が本当にうらやましかったです。

なので、親になった今。僕が気をつけているのは、
・先ずは、一緒に試してみる事。
・そのうえで、好きか嫌いか?だけ伝えること。
・自分が嫌いでも、息子の好きを否定しないこと。
です。

お陰で、息子に教わる事も多くなりました。
そういう意味では、反面教師の父親に感謝です。



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2018年5月2日水曜日

”言葉で教えてくれても忘れてしまうだろう” - コトラーのマーケティング3.0  – フィリップ・コトラー


コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 単行本 – 2010/9/7
フィリップ・コトラー  (著)

会社で同期が、コトラーのマーケティング4.0 を読んでいて、
いつの間に4.0に?3.0ってなんだったの??と思って図書館で借りて読みました。


言葉で教えてくれても忘れてしまうだろう


”言葉で教えてくれても 忘れてしまうだろう。
 見せてくれれば 覚えているかもしれない。
 関与させてくれれば 理解するだろう。”
 ー中国の格言ー

社員をエンパワーメントするには、関与させる事が一番だ


10の原則


原則1: 顧客を愛し、競争相手を敬う
原則2: 変化を敏感にとらえ、積極的な変化を
原則3: 評判を守り、何者であるかを明確に
原則4: 製品から最も便益を得られる顧客を狙う
 1.グローバル・セグメント
 2.グローカル・セグメント
 3.ローカル・セグメント
 4.ピラミッドの底辺セグメント
原則5: 手頃なパッケージの製品を公正価格で提供する
原則6: 自社製品をいつでも入手できるように
原則7: 顧客を獲得し、つなぎとめ、成長させる
原則8: 事業はすべて「サービス業」である
原則9: QCDのビジネス・プロセス改善を
原則10: 情報を集め、知恵をしぼって最終決定を




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2018年5月1日火曜日

”素直に、心を開いて、素直に、甘えてみるのもいい” - 仕事の課外授業-761「甘える」


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「甘える」

 
 こどもが親に甘えているのはかわいい
 けれど、

 ひとりだちのあゆみのときになっても、
 なお甘えの姿勢でいるなら、

 親もいささかうとましくなる。

 だからときにきびしくもするのだが、
 甘えに馴れた心では、

 そのきびしさが素直に受け止められない。

 だから、
 うらがえしの不平となり不満となり、

 やがては互いに嘆きとなり怒りとなる。

 甘えるのは、
 甘えられる相手があるからである。

 そして、甘えられる方も
 甘えさすゆとりがあるからである。

 しかし昨今のきびしい世相のなかでは、
 甘える相手もなければ、

 甘えさすゆとりもなくなりつつある。

 にもかかわらず、
 なおも甘えの姿勢で歩もうとすれば、

 事ごとに思いがはずれて、
 いたずらに心を暗くするだけである、

 そのゆとりのないきびしい現実のなかで、
 みんなが甘え合っていたら、

 心暗きままに
 やがてはみんなが倒れてしまう。

 大自然はつねに生成発展している。
 しかしその理法はきびしく、

 みじんの甘さもない。

 人みなの営みも同じことである。

 甘えの姿勢からは、
 絶対に生成発展は生まれないのである。

 窮屈にしろというのではない。

 厳しさに耐えてこそ、ほんとうの
 心の明るさと豊かさがあることを、

 知っておきたいのである。
 

    (『続・道をひらく』松下幸之助)
   

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仕事の課外授業-761「甘える」より

今回の キーは、

”素直に、心を開いて、
 素直に、甘えてみるのもいい”

と考えました。

僕自身、人に頼るのがあまり上手ではないのですが、
そのぶん逆に気軽に頼ってくる人に対して、

「自分でもう少し考えなよ」

とか思ってしまうタイプです。

先日、ある機会があってストレングスファインダーチェックしたところ
「自立心」が割と上位に出ていて、改めて実感したところでした。

しかしながら、頼られるというのは、それはそれで嬉しいものです。
誰かが、どこかで書いていましたが、

「相談する」

というのは、一番手っ取り早く人と仲良くなれる方法だそうです。
頼られているという信頼感が心を開きやすくなるんだと思います。

そういう意味で考えると、誰かを頼る。甘えてみる。というのは
決して、自分の為だけではなく、
他の誰かの為(頼られているという事での存在価値)にもなるし、
同様に、頼り下手な人が誰かを頼れるきっかけになるかもしれません。


■ 家族で考えるとどうだろう?

”甘え” と ”独り立ち”

子どもが大きくなるにつれて、
こちらが期待する比率も、
少しづつ変わってくるのではないでしょうか?

普段は、”独り立ち” も期待しながらも
いざという時には、”甘え” を受け容れるよ!
という雰囲気、体制、態度は
残しておいてあげたいところですね。




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