2017年9月30日土曜日

「修羅場をくぐった経験」 - 仕事の課外授業-732「自得する」より


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「自得する」


 獅子はわが子を
 わざと谷底につきおとす。
 
 はげしい気迫である。
 きびしい仕打ちである。
 
 だがそのきびしさのなかで、
 幼い獅子は決してへこたれない。

 必死である。真剣である。

 そして、いくたびかころび落ちながらも
 一歩一歩谷底からはい上がる。

 はい上がるなかで、
 はじめて自立を会得する。

 他に依存せず、みずからの力で歩むこと
 の大事さを、みずからの身体でさとる。

 つまり自得するのである。

 そこから獅子本来のたくましさが
 芽生えてくる。

 自得するには、きびしさがいる。
 勇気がいる。

 ときには泣き出したいような、
 途方に暮れるようなこともあろう。

 泣くもよし。嘆くもよし。

 しかしその次の瞬間には、
 新たな勇気を生み出さねばならない。

 きびしさこそ、
 自得への第一歩ではないか。

 たくましい自立への道を、
 みずからさとる貴重な道しるべではないか。

 勇気を出そう。元気を出そう。

 激動する世界のなかで、
 日本の国も容易ではない。

 だから、おたがい一人ひとりも、
 決して容易ではない。

 自得へのきびしい日々を
 覚悟したいものである。


      (『道をひらく』松下幸之助)
    

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仕事の課外授業-732「自得する」より

今回のキーは、

 「修羅場をくぐった経験」

と考えました。

先日、参加したNewspicksのイベントで

NewsPicksアカデミア『40歳が社長になる日』(大企業編) 行ってきました。
http://toyodarock.blogspot.jp/2017/08/newspicks40.html

”今の30代、40代は筋トレし過ぎで
 スポーツ出来ないような体になっている”

とおっしゃっていたのですが、
正にそれに近い話です。

自分自身もそうなんですが、
経営の勉強もしている、マーケティングの本も読んでいる。
でも、実経験に繋がって無いから、「修羅場をくぐった経験」を
してないので、どこか机上の空論になってしまっているし、
どこか、評論家じみてしまうんですね。

リアリティに欠けるという。

それを、打破したくて現在転職活動しているのですが
やっぱり、「修羅場をくぐった経験」が少ないのか
魅力に欠けるんでしょうね、いまひとつ上手くいかない。
という、モヤモヤループにハマりつつあります。

とかね、うだうだ書いている位だったら
小さくても、何かアクションに移して行った方が良いですね。

と云う訳で、
アクション!アクション!


■家族で考えるとどうだろう

やっぱり、色んな経験を積んでほしいですね。
希望としては、寄宿学校とかにも行って欲しいし
サマースクールみないなのとか、
普段接しない人の中に入っていくのって
大人になっても緊張するものですが、
そんな経験も積んで欲しいと思っています。

あとは、冒頭の獅子の話ではないですが、
どこまで親が、背中を押すかってところは悩みどころです。

丁度良い、ころ合いが上手く見つけ出せるとよいのですが。。


■  最近読んだ本のコーナー

コンサルタントの質問力 野口吉昭

自宅の本の整理をしていたら、奥の方から出てきました。
読んだっけ?読んでないんだっけ?と思いながら、読んでみると
読んだ事があるようなフレーズもありますが、
改めて、色々ハッとさせられますね。
質問力というのを、仮説力、本質力、シナリオ力の三つに分けて
解説されています。


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2017年9月24日日曜日

雑音で相手の思考を妨げる - 心理戦で絶対に負けない本 実践編

心理戦で絶対に負けない本 実践編

何回か前に紹介した(”右は左よりも強い” - 心理戦で絶対に負けない本)の実践編です。
前回に比べ、具体的なトーク例や色、場所の選び方など
正に実践的な内容が満載です。

悪用注意な内容ですが、頭に入れておいて損はない1冊です。
特に日本の営業マンで、きちんとこのような心理学を学んでいる人は
少ないですが、知ってると知らないとでは大きな差が生まれそうです。

名称に対するイメージにより、競争的になったり協力的になったりする

”社員の士気を高めたいなら部署名を変えろ”
やっぱり、変な部署名とか悪戯に長い名称とか、あんまり外で云いたく無くなりますね。
社名とかも、Tシャツにして着たくなる位かっこい社名かつ、かっこいいロゴデザインであって欲しいものです。


「ペンギン見ませんでしたか? 」

”最初に意外な切り出し方をされると好奇心をそそられ、思わず話を聞いてしまう”
これ、ナンパ術とかでも云われてるアレですね。
普通に声かけるのではなく、「ペンギン見ませんでした?」 と云う事で
「え?ペンギン?」って思わず聴き返してしまい話を聞くきっかけになるという。


雑音で相手の思考を妨げる

”人を説得したい時、証拠が乏しい時、雑音で相手の思考を妨げる。”

隣の部屋で工事とかしていると、気になって集中できなかったりするものですが、それを逆手にとって、説得するチャンスにしてしまう方法です。
集中出来ないので、普段なら気付いてしまうような、提案の穴とかに気付かなくなってしまうのですね。



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2017年9月23日土曜日

「状況を正確に知って、タイミングよく適切なる手を打つ」 - 仕事の課外授業-731「追求する」より



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「追求する」

 月に向けてロケットを発射する。

 轟音とともにたちまち天高くとび立って、
 もはや人間の目にはとどかない。

 しかし追跡装置が完備して、
 どこまでもこれを追う。

 何千キロ何万キロ、月の表面に至るまで、
  刻々にこれを追う。追求する。

 だからこそ、ロケット発射の意義がある。
 成果がある。

 追求しなければ何の意味もなし。

 射ちっ放し、消えっ放しでは、
 浪費以外の何ものでもない。

 人間社会の人間同士の間でも
 これと同じこと。

 人が人に事を命じる。
 指示する。頼む。

 しかし、命じっ放し、指示しっ放し、
 頼みっ放しでは、

 何の意味もない。
 何の成果もあがらない。

 命じたからには、
 これを追求しなければならぬ。

 どこまでもトコトン追求しなければならぬ。

 それが命じた者の責任ある態度というもの
 であろう。

 追求される方も容易ではないが、
 追求する方もほんとうは大へんである。

 ロケットを追跡する以上の配慮がいる。
 根気がいる。

 しかし、ともすれば
 あいまいにすごしがちな日々、

 追求する方もされる方も、
 おたがいにこれほどの覚悟を持ちたい。

 勇気を持ちたい。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-731「追求する」より

今回のキーは、

 「状況を正確に知って、タイミングよく適切なる手を打つ」

と考えました。

今、僕自身はどっちかと云うと「追及」する側になりましたが、
数年前の「追及」される側で考えると、

 「もっと、信じてほしい!」

という気持ちは、すごくよくわかります。

それ故に、「追及」に対して遠慮が出てしまう事は確かですね。

でも、それだとやはり成果につながらない。
「やりっ放し」とまではいかなくても、
次につながって行きません。

では、なんで遠慮が出てしまうかと云うと、
本文にもあるように、心のどこかで

 「出来ていないことを暴く」

気持ちになっているからかもしれません。

「暴く」のではなく、「適切なる手を打つ」

責めるのではなく、一緒に考える

という基本姿勢がとても大切なんだと、自分自身に言い聞かせています。

「追及」側だからと云って、高見の見物で安全地帯からあーだこーだ云うだけではなく、
時には、現場に降りて行ってメンバーと一緒に汗をかく事も大事なんだと。

鳥の目、虫の目、魚の目では無いですが、

高いところから、全体を見渡す視点。
現場に降りて行って、細かいところで何が起きているのかを知る視点。
上の二つを元に、全体の状況がどう流れているのかを読む視点。

これら3つを上手く使い分けるという事、
その先にある

「タイミングよく適切なる手を打つ」

という共通目的に沿っていくということ。
それをメンバーと共有しながら、働いていきたいです。

■ 家族で考えるとどうだろう

先ず、息子と共有したいのは

「やり放し」にしない。

という事ですね。

基本的な事かもしれませんが、テストで一番大切なのは
どれだけ出来たか?という事よりも、
どこの問題で間違えたか?です。

うるさがられたとしても、
テストの間違いの見直しについては、

 「配慮」しつつも、
 「根気」よく追及する

姿勢を貫いていこうと思います。

■最近読んだ本のコーナー

人を動かす D・カーネギー

以前、マンガで読み解く人を動かす- Dカーネギー を紹介しましたが
すごく良かったので、本体も読んでみました。
当然ですが、漫画で読むよりも丁寧に書かれているので
珠に手にとって、パラパラとめくってみる事で
普段忘れている事を思い出したい1冊です。



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2017年9月18日月曜日

「シュガーバーニング」から「ファットバーニング」へ - 世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術 – アイザック・H・ジョーンズ (著), 白澤卓二 (監修)

世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術 – アイザック・H・ジョーンズ  (著), 白澤卓二  (監修)

色々と詳細に丁寧に書いてありますが、
ポイントを以下にメモっておきます。


・砂糖を控える事
・「良いアブラ」を積極的に摂る事
・「シュガーバーニング」(糖質燃焼型)から「ファットバーニング」(脂質燃焼型)へ
・悪いアブラとは?マーガリン、ショートニング、揚げ物
 ex) クロワッサン、ポップコーン、ビスケット、クッキー
・1日に飲むべき水の量は2.0~2.5L
・間食には「ナッツ」か「ベリー」を




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2017年9月17日日曜日

時間をお金で買う - なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか? - 松下 東子 (著), 日戸 浩之 (著), 林 裕之 (著)

なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか? - 松下 東子 (著), 日戸 浩之 (著), 林 裕之 (著)

NRI 野村総研が97年から生活者1万人に対し
生活価値観や消費行動・意識などについての大規模調査をまとめたものです。

3年ごとに行っている調査なので、
消費スタイルがどのように変化しているかが分かりますが
本としては、ぱっとの感じ、あまり魅力的では無いですよね。

でも、意外と読んでみると結構楽しめる内容になっているので、
何かしらの参考になるかと思います。

日本人の4つの消費スタイルの構成割合

・利便性消費:安さより利便 37% → 43% UP↑
・プレミアム消費:付加価値 13%→ 22% UP↑
・安さ納得:安ければ良い 40%→ 24% DOWN ↓
・徹底探索:お気に入りを安く 10%→ 11% →

この結果かから分かるのは、
単に安ければ良いという傾向は減って、何かしらの価値(利便、付加価値)を
求める傾向が強まっているという事ですね。
100均がそこらじゅうにあって、安いものは簡単に手に入るようになった今、
価値に重点を置くようになったというのは、感覚的にもズレていないですね。


近年強まっている価値観

・日本の国や国民を誇りに思う
・夫婦間で秘密があってもよい
・親の離婚は親の自由

東京オリンピックへ向けてのインバウンドの盛り上がり等もあいまっての
日本の再発見、Discover JAPAN 的なものは確かにある気がします。
2016年winterでは、ZARAとかから、スカジャンが出てたりして、
外から見た再評価みたいなのもあるんでしょうね。


積極的にお金を使いたい分野

・食料品
・教育費
・外食
・人との付き合い、交際費

これに関して自分の感覚で云うと、食料品も安いよりも健康に良さそうなものへの
志向が高まってきてます。
他には、教育費という意味では、子どもに対してもそうですが、
自分自身への教育投資(本や、セミナーへの参加)も高まって来ています。
後は、人との付き合い、交際費という意味では
知り合いがクラウドファウンディング挑戦していると、応援したくなるというのも
ありますね。






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2017年9月16日土曜日

” 熱意こそ、ものごとを成し遂げる 一番の要諦である。” - 仕事の課外授業-730「熱意をもって」より

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「熱意をもって」

 経営というものは不思議なものである。
 仕事というものは不思議なものである。

 何十年やっても不思議なものである。

 それは底なしほどに深く、
 限りがないほどに広い。

 いくらでも考え方あり、
 いくらでもやり方がある。

 もう考えつくされたかと思われる
 服飾のデザインが、

 今日もなおゆきづまっていない。
 次々と新しくなり、次々と変わってゆく。

 そして、進歩してゆく。

 ちょっと考え方が変われば、
 たちまち新しいデザインが生まれてくる。

 経営とは、仕事とは、
 たとえばこんなものである。

 しかし、人に熱意がなかったら、
 経営の、そして仕事の神秘さは消え失せる。

 何としても二階に上がりたい。
 どうしても二階に上がろう。

 この熱意がハシゴを思いつかす。
 階段をつくりあげる。

 上がっても上がらなくても……そう考えて
 いる人の頭からは、ハシゴは出てこない。

 才能がハシゴをつくるのではない。
 やはり熱意である。

 経営とは、仕事とは、
 たとえばこんなものである。

 不思議なこの経営を、この仕事を、
 おたがいに熱意をもって、

 懸命に考え抜きたい。
 やりぬきたい。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-730「熱意をもって」より

今回のきーは、

 熱意こそ、ものごとを成し遂げる
 一番の要諦である。

と考えました。

かれこれ20年ほど前、冷静である事、クールである事が
カッコいいと思っていた僕は、
割と感情は外に露わにせず。比較的に淡々と過ごしてきました。

そして、必要以上に熱い人を冷ややかな目線で見てきたような気もします。

で、40歳を過ぎた今。
改めて、思うのは、熱意こそカッコいいという事ですね。
というか、冷静である事で熱意と一歩距離を置いてしまい
飛び込みたくても、飛び込めないように
なって来てしまっておりました。

本文にも書いてある通り、

 「熱意は人を動かす」

 熱意は、熱意を引き出す。

という事ですね。
実際、僕自身、編集長の熱意に巻き込まれ
地元の意外と遊べる魅力を発信するフリーペーパー立上に参加したり
最近では、クラウドファウンディングを応援するのも
そのプロジェクトを成し遂げようとしている人の
「熱意」に動かされた結果です。

今までは、自分自身を動かす動機としての「熱意」を
・何かを始める
・何かを継続する
・何かを完了させる
という事に使うという考えしかありませんでしたが、
これから、何かをやろうとしたとき、
チームや仲間と何かを成し遂げようとしたとき。

他人を動かす動機といしての「熱意」
正しく使って行きたいですね。

邪な気持ちではなく、
何かを成し遂げたいんだ!という

 「素直さ」であり「純粋さ」

そんな「熱意」を持ちたいです。


■家族で考えるとどうだろう

息子にとっては、先ずは自分を動かす「熱意」からで良いと
思っています。
しかしながら、早晩自分だけで出来る事はすぐに少なくなり

先ずは、両親、祖父母
友人、知人、教師・・・

と「熱意」で周りを動かすという事を少しづつ
学んで行って欲しいです。


■ 最近読んだ本のコーナー

頭がよくなる「図解思考」の技術 永田豊志

あの、最強フレームワーク100の永田豊志さんの図解版最強フレームワークです。
具体的な、図解の例が多数紹介されているので、1回は読んでおいた方がいいですね。
参考図書も幾つか紹介されているので、併せて読んでみるのもお薦めです!


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2017年9月9日土曜日

「縁に出逢っても、縁に気づかない」 - 仕事の課外授業-729「敵に教えられる」より

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「敵に教えられる」

  己が正しいと思いこめば、それに異を
 唱える人は万事正しくないことになる。

 己が正義で、相手は不正義なのである。
 いわば敵なのである。

 だから憎くなる。倒したくなる。
 絶滅したくなる。

 人間の情として、これもまたやむを得な
 いかもしれないけれど、

 われわれは、わがさまたげとばかり思い
 こんでいるその相手からも、

 実はいろいろの益を得ているのである。

 相手がこうするから、自分はこうしよう、
 こうやってくるなら、こう対抗しようと、

 あれこれ知恵をしぼって考える。
 そしてしだいに進歩する。

 自分が自分で考えているようだけれど、
 実は相手に教えられているのである。

 相手の刺激で、わが知恵をしぼっている
 のである。

 敵に教えられるとでもいうのであろうか。

 倒すだけが能ではない。
 敵がなければ教えもない。

 従って進歩もない。

 だからむしろその対立は対立のままに
 みとめて、

 たがいに教え教えられつつ、
 進歩向上する道を求めたいのである。

 つまり対立しつつ調和する道を求めたい
 のである。

 それが自然の理というものである、
 共存の理というものである。

 そしてそれが繁栄の理なのである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-729「敵に教えられる」より

今回のキーは、

 「縁に出逢っても、縁に気づかない」

と考えました。

最近、思う事は人生で一番大事なのは「縁」なんじゃないか
という事です。

凄い狭いところで行くと、
僕自身、今の会社でキャリアをスタートさせたのはIT開発部門で
プログラミングとかしてたわけですね。

暫くはがむしゃらにやってきたのですが、
何年か経って、あんまり自分には向かないなと思った訳です。

でも、次に何をすれば良いのか?
何処の部署に行けばよいのか?とか悩んでいたけど
答えはなくて、たまたま一緒に仕事した人たちに目にかけて貰って

BPO部門(委託業務)部門に異動になったわけです。

そこでは、開発部門でも好きだった業務フローを考える事はしながら
プログラムは書かなくて良いという。事でこれはもしかして、天職かも?
っていう位、自分自身にはフィットしていました。
ただ、イレギュラーがつきものなのと、無茶な得意先要望に振り回される
というハードはありましたが。。

そうこうしている合間に、過去同じ部署に居た先輩に引っ張って頂き
管理部門へ。当初は会計の知識も乏しく結構しんどかったけど、
今となっては大分理解できるようになって、これこそ転職だ!
っていう位、本もネットメディアの記事もたくさん読んでます。

一方、良し悪しはおいておいて
同じ部署にずっと居つづけている同僚達もたくさん居るわけです。

僕自身はすごく良い経験をしてきたなと思っていて
その経験が出来るように導いてくれた先輩諸氏に大変感謝をしている訳ですが
じゃあ、なんで自分が引っ張って貰えたか?と考えた時には
やっぱり、偶々縁があったんだなと思います。

言い換えると、縁に気づいて貰えたんだと思います。

縁と云うのは、多分どちらかが気づいただけではダメで
お互いが縁に気づかなければ、何かに繋がらないのです。

本文中で云うところの、
「敵の姿をした味方」を「敵」と見なしてしまうのは、
縁に気づいていないという事になります。

わざわざ、ヒール役を買って出てくれた「敵」役の存在を
避けてしまうのではなく、

 「弱点」を 見事に指摘してくれる存在

として、捉える事が出来るようになるとまた一つ成長が出来ますね。

「わぁ~厭な感じだなぁ。なんでこんな云うんだろう」

と思う事があっても、

「この人は、敢えてこういう役目を買って出てくれてるんだな」

と思うと大分捉え方が変わりますね。
最強の敵が成長を促す味方となっていくような感じ。

インペルダウン脱出からマリンフォード頂上決戦でのクロコダイル的な存在
男塾における先輩諸氏のような存在
ドラゴンボールにおける、天津飯、ピッコロ、ベジータのような存在

として考えるようにします。


■ 家族で考えるとどうだろう

最後の漫画の喩は、子どもにも分かり易いですね。

今は、敵と思える相手も
いつかは、強力な味方となる可能性があるという事と
自分を成長させてくれる役目を買って出てくれてるんだ
という事を伝えられると、人生楽しめそうですね。

早速そんな話が出来る日を楽しみにしています。


■ 最近読んだ本のコーナー

軽くなる生き方 松浦弥太郎

なんか、うまくいかないあなぁとか思うときとか
一つ何かが片ついて、一息つきたいときとかに読むのは弥太郎さんの本です。
文章がね、好きなんですよ。なんか、コーヒーとか飲みながら
お話を伺っているような感じで。

この本は、うまくいかないなぁみたいな時に読むと
ふと、勝手に背負っていた荷物が軽くなるようなそんな一冊です。

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2017年9月5日火曜日

”右は左よりも強い” -  心理戦で絶対に負けない本 伊東 明, 内藤 誼人

心理戦で絶対に負けない本 伊東 明, 内藤 誼人

タイトルはアレな感じですが、心理的な要素というのは
営業活動や交渉の場面で知っているに越したことはないと読んでみました。

実際、著名な方も営業とかは絶対知ってた方が良い
とお勧めしてますしね。

しかしながら、日々の仕事で中々使う機会が無いので
直ぐに忘れてしまうのですが、、
フットインザドア、ドアインザフェイス、ローボールテクニックなど
有名な手法と利用シーンが丁寧に説明されています。


三大説得テクニック

多くの営業本にも記載されている以下の三つは、
改めておさえておく必要はありますね。

1.フットインザドア
⇒ 小さな要請で相手の「Yes」を引き出し徐々に大きな要請へ釣り上げて行く

2.ドアインザフェイス
⇒ いきなり大きな要請を行って、わざと相手に「NO」と云わせ
  こちらが、妥協する形で本来の要請を行う

3.ローボールテクニック
⇒ 最初は好条件を提示して釣り、後から本当の条件を告げる


嘘を見抜け

相手が嘘をつこうとしている時にするしぐさとして以下の三つをあげています。

・手を隠そうとする
・口や鼻の周辺を触る
・姿勢を替え、脚を組みなおす

実際、僕も嘘まではいかなくても辛い時とか
口というか、鼻の下を触ってしまう癖があることを思いだしました。


本音を見抜け 

また、以下のような態度をとるときには、別の本音が裏にあるようです。

・頭を後方へ反らす
⇒侮蔑、軽蔑、嫌悪
・指を指す、拳を握る
⇒威嚇
・手で頭をたたく、身体を斜めにする
⇒考え中
・並んで座る場合に、間に遮蔽物を置く
⇒拒否、気づまり

カフェとかで、仕事をしている時に
敢えて、間にペンケースやノートを置いて来る人とかよく居るのですが
拒否されてるんだな~とか改めて思いました。





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2017年9月3日日曜日

その「考え方」に問題がある - 仕事の課外授業-728「見方を変える」の感想

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「見方を変える」


富士山は西からでも東からでも登れる。

 西の道が悪ければ東から登ればよい。
 東がけわしければ西から登ればよい。

 道はいくつもある。

 時と場合に応じて、
 自在に道を変えればよいのである。

 一つの道に執すればムリが出る。
 ムリを通そうとするとゆきづまる。

 動かない山を動かそうとするからである。

 そんなときは、山はそのままに
 身軽に自分の身体を動かせば、
 またそこに新しい道がひらけてくる。

 何ごともゆきづまれば、まず
 自分のものの見方を変えることである。

 案外、
 人は無意識の中にも一つの見方に執して、
 他の見方のあることを忘れがちである。

 そしてゆきづまったと言う。
 ゆきづまらないまでもムリをしている。

 貧困はこんなところから生まれる。

 われわれはもっと自在でありたい。自在に
 ものの見方を変える心の広さを持ちたい。

 何ごとも一つに執すれば言行公正を欠く。

 深刻な顔をする前に、
 ちょっと視野を変えてみるがよい。

 それで悪ければ、
 また見方を変えればよい。
 
 そのうちに、
 本当に正しい道がわかってくる。

 模索のほんとうの意味はここにある。

 そしてこれができる人には、
 ゆきづまりはない。

 おたがいにこの気持ちで、
 繁栄への道をさぐってみたいものである。


      (『道をひらく』松下幸之助)
  

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仕事の課外授業-728「見方を変える」より

今回のキーは、

 その「考え方」に問題がある

と考えました。

つい先週に、ちきりんさんのマーケット感覚を身につけよう。
という本を読んだのですが、
その中で、20代のイケメンが結婚相手が見つからずに困っている
話が載っていました。



さっと書くと、

・20代好青年(イケメンと云ってもよい)
・年収低い(200万円代)
・結婚相談所に登録するも200人に断られている。

こんな感じです。

この本の中では、要はこの若さで結婚相手を見つけるのに
結婚相談所という選択が誤っているとの事でした。
(市場の選択が誤っているということ)

今回のテーマに沿って考えると、

結婚したい!⇒結婚相談所へ!

という考え方に問題があるという事ですね。

結婚相談所は、デジタルで相手を検索していくので
彼の年収だとターゲットに入らないし、
そもそも会う前にスペックで落とされるので
彼の良さである、好青年やイケメンが活かされないのです。

なので考え方を変えて、
もう少しカジュアルかつ、彼の良さを活かせるような

・合コン
・街コン
・相席居酒屋

とかで相手を探した方が、良い出会いに巡り逢えそうだ
と云う事が書かれていました。


このように、他人の事になると冷静にそして沈着に
判断出来る事も多いかと思います。
一方で、自分の事となると途端に、
結婚相談所へ走ってしまっている事も少なくないです。

「参ったなぁ」「困ったなぁ」と云う事が起きた時には
この、結婚相談所の話を思い出して、
自分が行く場所、アピールする事を見直してみるように
していくようにしましょう!


■ 家族で考えるとどうだろう

家族で考えた場合、特に子どもに対しては、
親の方が、子どもの市場や特技を決めつけてしまう危険に
注意しなくてはなりません。

「子どもの事は親が一番良く知っている」

という幻想は捨てて、
親はもはや、今の市場感や息子の特技など
きちんと理解していないかも
位のスタンスの方がよいかもしれません。

出来る事と云えば、他にもこういう市場もあるよね?

と助言出来る事くらいでは、ないでしょうか?


■ 最近読んだ本のコーナー

選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方 - 佐藤 圭一

大手印刷企業でブランドコンサルティングに長く携わってきた
ブランディングのプロが教える、「選ばれ続ける」会社の作り方についての本です。
ブランドを明確にする中での重要な点を
いくつかのポイントとして、ピックアップして非常に分かり易く且つ
すぐにでも、実現可能な形で述べられています。


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ダントツ企業実践オーディオセミナー

「ビジネスをビジュアルで伝える」参加してきました

明星大学
DESC デスク(DESIGN SCHOOL デザインスクール)
デザインを学びたい社会人のための公開講座
仕事に活かすデザインってなんだろう?

「ビジネスをビジュアルで伝える」

参加してきました。

前後半に分かれていて、前半は講義。
後半は実際に本を見ながらのワークショップとなってます。

文字デザインをする上での基本的な事が整理できた事で、

"「差異」がある=役割が異なる → 「差異」を管理する必要がある"

というのが、残りました。
今まで、後輩とかに
「何でお前のスライドはページでバラバラなんだ気持ち悪いから揃えろ」
としか伝えられなかったのですが、
これからは論理的に指導出来るようになれました。

以下、前半を中心にメモ ------->>

講義「文字の役割分担について」

企画 × 表現
 ⇒ 表現とは、見える形、触れる形、食べられる形・・等 五感に訴える事
 ※ 受け取り側が次に起こす行動を意識して形を作る
(講義中の板書を参考にデータ化)

・表現で伝える メッセージとしてのデザイン。
・滑舌よく分かりやすく話す と同じように 紙面上に表現する。

Q:本の文字には、どんな役割があるのか?
A:本文、ノンブル、柱・・・

・視覚的に何かが違う = 「差異」があるから
・「差異」がある=役割が異なる → 「差異」を管理する必要がある

Q:差異を管理すると何がいいのか?
A:誘目性 高  ・タイトル
      ↑ ・サブタイトル
        ・小見出し、著者
        ・本文
        ・脚注
      ↓ ・キャプション、著者紹介
      低 ・ノンブル、柱

 読んでもらいたい順?
 重要性が高い順?
 ⇒ヒエラルキーを与えると云う事

Q:差異を管理する方法
A:文字の設定(サイズ、ウエイト、書体、段組み、行間、行長、字間)
A:色を使う 色相(色見)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)

例  差異を管理する方法
   差異を管理する方法
 ⇒明度の差が低いと読みづらい

A:その他
  ・ポイントで色を替える
  ・線を沿える

その他
Q:一般的に読み易い設定とかはあるのか?
A:文字は10pt以上、行間は二分四分(5割+2.5割 = 75%)行送り175%

TIPS*:スライドの内容が変わる際に、下地に薄い色を引くだけでも
    受け取り側のニュアンスが変わる。
    印刷物では、紙質を変更するなど。
  

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