2016年10月8日土曜日

「わかったつもり」で「雑」 - 仕事の課外授業-681「手さぐりの人生」



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 目の見えない人は、なかなかケガをしない。
 
 むしろ目の見える人の方が、石につまづいたり、
 ものに突き当たったりしてよくケガをする。

 なまじっか目が見えるがために、
 油断をするのである。乱暴になるのである。

 目の見えない人は手さぐりで歩む。
 一歩一歩が慎重である。謙虚である。

 そして一足歩むために全神経を集中する。
 
 これほど真剣な歩み方は、
 目の見える人にはちょっとあるまい。

  人生で思わぬケガをしたくなければ、
 そして世の中でつまづきたくなければ、
 この歩み方を見習うがいい。

 「一寸先は闇の世の中」といいながら、
 おたがいにずいぶん乱暴な歩み方をしているの
 ではなかろうか。

 いくつになってもわからないのが
 人生というものである。世の中というものである。

 それなら手さぐりで歩むほか道はあるまい。

 わからない人生を、わかったようなつもりで歩む
 ことほど危険なことはない。

 わからない世の中を、
 みんなに教えられ、みんなに手を引かれつつ、
 一歩一歩踏みしめて行くことである。

 謙虚に、そして真剣に。

 おたがいに人生を手さぐりのつもりで
 歩んでいきたいものである。


          「手さぐりの人生」
         (『道をひらく』松下幸之助)
  

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仕事の課外授業-681「手さぐりの人生」より


みなさんこんばんわ。
今日の昼間雨凄かったですねぇ~
息子を友だちの家まで送っていくところだったんですが
ホント、視界狭っていう感じの大雨でした。

みなさんも車の運転は十分に気をつけ下さいね。


さて今回のキーは、

 「わかったつもり」で「雑」

と考えました。

日々生活している中で、このような事は良く出くわします。

「先輩、今朝のあの記事見ました?○○すごいっすね」
「(あれ?全然記憶に残ってない」

「この間、紹介してもらった本に書いてあった、アレすごい良かったス」
「(え、そんな事かいてあったっけ?)」

→記事には触れているはずなのに、読んだつもりで、読めてない。

あるある。です。


本文でもあるように、仕事も慣れて来た頃が一番危険です。
今年の四月から、僕の部署に異動してきた後輩がいるのですが、
丁度、前半期も終了ということで、僕も彼も慣れが出て来て
報告資料の日程、曜日がめちゃくちゃという失敗を先日してしまいました。

彼も今までだったら、何度か見返していた
僕も今までだったら、細かくチェックしていた

のですが、両方とも多分大丈夫で進んでしまった結果です。。
正に、分かったつもりで「雑」な仕事をしてしまっていました。


やっぱり、最後の言葉ですよね。

 「謙虚に、そして真剣に」

謙虚な気持ちがあれば、

「忙しいから」
「ちょっと立て込んでて」
「軽くみたんだけど」

と云った言い訳は出てこなくなりますし、
真剣に取り組んでいれば、
忙しくても、きちんと内容をチェックした筈でした。

 「謙虚に、そして真剣に」

そんな姿勢を大切にしていきたいと思います。


■ 家族で考えるとどうだろう

「分かったつもり」

家族においても、危険なキーワードです。


「息子の事は俺が一番分かっているさ」
「妻の事は良く知っている」

それって、「分かったつもり」になっていませんか?

以前、参加したワークショップで、

”この1週間でパートナーが一番嬉しかった事を当てて下さい”

というのがありましたが、
多くの人が当てることが出来ませんでした。

「謙虚」な気持ちに戻って、
相手に改めて確認してみる事も大切ですね。

参考;家族という組織


■ 最近読んだ本のコーナー


この本にも書かれていますが、
日本人は、「相手を大切にしなさい」と言われて育ってますが
「自分も大切にしていい」とは余り言われていないです。
僕も子どもの頃は、呪文のように

「お前は自己中だ、自分勝手だ」

と毎日親に言われ続けました。
自分もOK、相手もOK。
そんな考え方で、周囲との関係を築いていきたいですね。





仕事の課外授業 藤堂 昌恒さんの著書:覚悟力 (PHP文庫) 文庫



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