2015年7月5日日曜日

「子ども時代」の失敗は可能性の宝箱 西野博之さん講演会



NPO法人「子どもへのまなざし」主催の講演会に行ってきました。
梅雨の合間で奇跡的に雨も上がり、暑すぎもせず寒くも無い
丁度良い気候の下、仲田の森の自然に囲まれ
とてもよい雰囲気の中での2時間でした。

流石、前回の天野さんと共通するお話もありつつ
最後は、(自分的に)大号泣の中幕を閉じました。
息子よ、生まれてきてくれてありがとう!

こういうのは、結構ライブ感が大事なので、そのライブ感をテキストで表現
するのは、難しいですが、講演会のメモをシェアします。


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「子ども時代」の失敗は可能性の宝箱
〜子どもにとって良かれと思っていることが 子どもの本当の幸せになっていますか?〜
7/4(土)10:00~12:00@仲田の森蚕糸公園

講師:西野博之氏
    NPO法人フリースペースたまりば理事長
         川崎市子ども夢パーク所長
         フリースペースえん代表

■ intro
七年前、初めて仲田の森に訪れて森の持ってる力に感動。
四年前、講演したときから考えると大分木も減ったけど、
良い雰囲気は十分に残っている。
川崎の子ども夢パークは、工場跡地に土を入れて木を植えて作った。
12年程経つが、こうはいかない。
仲田の森は非常に恵まれている環境だ。


■ 現状世の中の問題
□ 今年2月川崎 中学生殺害事件
・何故、子どものSOSは届かなかったのか?
・何故、18歳の少年を殺人者にしてしまったのか?
 ⇒生まれながらに殺人者は居ない

□ ホームレス問題
・子ども達によるホームレスへの暴行が増加
・大人が非難してる、彼らは死んでも構わない
⇒しっかり勉強して、ああならないようにしなさい。
 みっともない、あんな高校、あんな大学
⇒○○(兄弟、親戚)と比べられるのは嫌い

□ 不登校問題
・引きこもり70万人、NEET 100万人
・学校が安心出来ない場所になってきている。
 小学校での暴力事件 1万件
⇒昔は教師等への暴行だったが、同級生や下級生など弱い者達へ行為に及んでいる
⇒世界的に見ても日本人の自己肯定感の低さが目立つ
 自分の事を「バカだダメだ」と思っている
⇒20代~30代の死亡原因の第一位は自殺・・

■ 子どもは大人が余計な事をしなければ、きちんと育つ
□ 大人が先回りし過ぎている
・親が周りの目線を気にし過ぎている
 先回り先回りして失敗しないようにしている。
 結果、失敗経験も少ないまま成功体験もなく常に高みを目指されている
⇒結果、社会へ出て打たれ弱い子どもに育ってしまう

■ 自信がない(親も子どもも)
□ 私の教育あってる?
・遊ばせるのは良いのは、なんとなく分かっている
 でも、、、英語とか勉強しなくていいの?早期教育は?
・自分自身、親に認められてこなかった

□子どもも自分に自信がない
・挑戦しようとするとすぐ止められる
・親の期待に応えられない
⇒失敗する機会も成功する機会も少ない

■ 出来ないよりは出来た方が良い。でも・・・
□ 運動会が怖い
・親の期待が大きすぎる
・楽しく走れれば良いという考えの親が少なくなっている
⇒かけっこ家庭教師、逆上がり家庭教師

□ 一年生になったら、、
・ 友だち出来た?
⇒コミュニケーション能力が低いのでは?
 親が助けてあげなくては?

□ 悲しみを事前に取り除く時代になってしまっている
・人は本来、悲しみの中から学ぶ事が多くある

□ ゼロ - 100タイプの子どもが増えている
・100出来ないと満足できない
・1問でも回答出来ない私は価値がない
⇒回答を全部消して提出する。
 やる気がしねぇから。意味ネエからといった言葉でごまかす

※40点でも大いに喜んであげると、、、
 子どもが親に頼ってもマズイと思い自分自身で頑張る気持ちになる

■ ステテコオヤジのススメ
・ステータスの非常に高い親の子どもに自己肯定感が低い子どもが多い
⇒「俺に恥をかかせるなよ」
⇒子どもの評価と自分の評価がごっちゃになってしまっている。
・子どもが家の中で弱音が吐けない
⇒自分の中で溜まって行く
⇒結果自分より弱い者に対して発散する。 

■ 良い子とは、(親にとって都合の)よい子
・「良い子だね」、「上手だね」、「よく出来たね」は要注意
⇒言い過ぎると、言われないときに、ダメなんだと判断してしまう
・困った子はいない、困っている子がいるだけ
⇒子どものありのままを受け入れていく
⇒発達障害は、文化として受け入れていく
 周りも人間について理解を深める、違いを理解するチャンスと考えるべき
・思春期になったら、「頑張れ!」から「頑張ってるね!」


■ まとめ
★自分のものさしを疑う
・自分の尺度、判断基準で全てを判断しない
★子どもが抱えている問題は自分のせいではない
・問題の切り分けが必要
⇒自分の問題なのか?子どもの問題なのか?パートナーの問題なのか?
・子どもの問題は自分のせいではない
⇒先生に怒られた、フられた、部活で失敗した など
★子どが自分に気が向いていない時に、試し行動をする
・出掛けにウンコ、モノを壊す、誰かを叩く など
・子どもの話をきちんと聞いてあげる
★普段から、ありがとうの積み重ね
・小さい頃から、お手伝いをやらせる
・習い事や塾などで、子どもの役割を奪わないようにする
・やってくれた時はありがとう
⇒家の中で役立てている事で、自分が必要とされている感覚

★生まれてくれてありがとう
・子どもが誕生した日の事を忘れない
・無意識に子どものダメなところばかりを探さないで
⇒命の奇蹟に感謝
※万が一、親がそれが出来ない状況にあるとき
 周囲の親が助けてあげましょう!


■ Q&A
Q:毎日アンパンマンをやっている事を知り、TVを観たいという息子(3歳)
 観る、観せないのやりとりもめんどくさい。どうすれば良いのか?
A:子どものやってみたいを認めてあげる
 親の尺度で判断をしない
 今だからこその、めんどくささ。これを手放さない

Q:長男(6歳)、長女(5歳)
 子どもは、いつまでも遊びたい!
 極力付き合いたいが、遅くなると寝るのも遅くなる
 親の都合とどう折り合いを付けていけばよいか
A:それだけ遊びにはまっているということで、子どもと自分に拍手。
 その上で、時間を決めI メッセージ(私は)で伝える
 私は、この後○○をしなくてはならないので、 私は、悲しい。私が困る。

Q:5歳と2歳のこども。自分のものさしを疑うというのは
 子どもだけでなく、大人にも使えますね。
A:必要以上に手助けをしないことで、子どもの(大人の)力を奪わないことになる
  自分で解決する力をつける

Q:子ども(小学校3年生)が発達障害と云われている
  将来のことを考えると、きちんと宿題をやらせたい。授業も受けさせたい。
A:障害特性を理解してあげる。
 ディスレクシア(学習障害の一種)の子に、書き取りのしゅくだいを強制しないとか。
 もっと教育を自由に考えてみる。
 エジソン、アインシュタイン等は、型にはめられた教育では育たなかった。
 親に出来ることは、”くうねるだす(食べてるか?寝れてるか?うんこ出てるか?の声がけ)”
 マイナスイメージを植えつける事をせずに、明るい未来を想像してあげる。

Q:義母が面倒を見すぎる。自分の立場を悪くせずに、上手く伝えるには
A:ここだけは、ゆずれないラインを共有してみる
 義母を立てつつ、自分の意見を言ってみる。
 助かった時は素直にありがとう。
 夫からの援護射撃も忘れずに。
 上手く行かないときは、あきらめる。相手を変えられるという考えを捨てること。

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講演会を開催してくださった、まなざしスタッフの皆様
本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。


参考記事:
『「子どものため」って誰のため』 天野秀昭 氏講演会


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