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「善かれと思って」
善かれと思って、はからったことが、
善かれと思ったようにはならなくて、
思いもかけぬ反対の結果を生み出すことが、
しばしばある。
思いが足りないのか、はからいが足りないのか、
それにはいろいろ原因があるだろうが、
よくよく考えてみれば、やっぱりそこには、
何らかの策を弄したという跡が目にうつるので
ある。
善意の策も悪意の策も、策は所詮策にすぎない。
悪意の策は、もちろんいけないけれども、
しかしたとえ善意に基づく策であっても、
それが策を弄し、策に堕するかぎりは、
悪意の策と同じくまた決して好ましい姿とは
言えないであろう。
つまり、何ごとにおいても策なしというのが
いちばんいいのである。
無策の策といってしまえば平凡だけれども、
策なしということの真意を正しく体得して、
はからいを越え、思いを越えて、
それを自然の姿でふるまいにあらわすには、
それだけのいわば悟りと修練がいるのでは
なかろうか。
おたがいに事多き日々、
思いもかけぬ悩みを悩む前に、
時にはこの策なしの境地というものに思いを
巡らせ、心静かに反省してみたいと思うのである。
(『道をひらく』松下幸之助)
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仕事の課外授業-708「善かれと思って」 より
今回のキーは、
「己心の魔」が潜んでいるのかも
と考えました。
今回のタイトル
「善かれと思って」
ですが、僕の場合小さい頃よく両親に怒鳴られた
「あなたの為を思って云っているのよ!!」
を思い出しました。
「はからい心」
確かに、僕の為を思って云ってくれているのかもしれないのですが
そんな言われ方をしたところで、
「確かにそうだな、僕の事を考えてくれて本当にありがとう」
などと思う訳でもなく、そのたびに
「僕の事を思っていてくれるのなら、優しい言葉で放っておいて欲しい」
というのが本音でした。
あくまで、想像の域は出ませんが、多分親にしてみても
「あなたの為」の中には、自分が親として恥ずかしくないように
というのが、多分に潜んでいたのだと思います。
そんなこんなもありながらも、現在人の親になっていることを考えると
親に感謝すべきか、せざるべきか。
さて、仕事でも同じような事があるかないか
無いとは、決して言い切れないです。
後輩への注意の先に、自分が上司に怒られるのを
回避しているだけなのか?
そう考えると、自分が怒られるのを回避しているだけかもしれません。
これこそが、「己心の魔」ということに実感する事ができました。
「自分の身を守った上での善意」
ではなく、
「純粋な善意」
での
「はからい心」
を持っていきたいです。
■ 家族で考えるとどうだろう
翻って、自分が親の立場として、夫として
息子や妻に対して、
「あなたの為を思って云っているのよ!!」
と云う時に、同じような気持ちになっていないか
改めて、冷静に振り返る必要がありますね。
親として恥ずかしくないようにとっているのか
そういう視点ではなく、
純粋に相手を思っていれば、声のかけ方も変わってくるかと思います。
■ 最近読んだ本のコーナー
人生は思い通り! マンガでわかる「引き寄せ」の法則 – 奥平 亜美衣
やっぱり、マンガの力は素晴らしいですね。
読むぞ!と力を入れずとも、ペラペラと読み進めるだけで
内容がストーリーと共に入ってくるという。
本心が現実を引き寄せる為、現状に不満を抱いていれば
それが次の現実を引き寄せる。
そうならない為にも、
「小さな小さないいこと探しの積み重ね」
大切との事。どんな事も小さな一歩が大きな一歩を生むわけですね。
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