2017年7月30日日曜日

「小さな自己満足」に溺れ「慢心」に陥る - 仕事の課外授業-723「自分の仕事」より


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「自分の仕事」

  どんな仕事でも、それが世の中に必要
 なればこそ成り立つので、

 世の中の人びとが
 求めているのでなければ、

 その仕事は成り立つものではない。

 人びとが街で手軽に靴を磨きたいと思えば
 こそ、靴磨きの商売も成り立つので、

 さもなければ靴磨きの仕事は
 生まれもしないであろう。

 だから、自分の仕事は、
 自分がやっている仕事なのだと思うのは
 とんでもないことで、

 ほんとうは世の中にやらせてもらっている
 世の中の仕事なのである。

 ここに仕事の意義がある。

 自分の仕事をああもしたい、こうもしたい
 と思うのは、その人に熱意があればこそで、

 まことに結構なことだが、自分の仕事は
 世の中の仕事であるということを忘れたら、

 それはとらわれた野心となり
 小さな自己満足となる。

 仕事が伸びるか伸びないかは、
 世の中が決めてくれる。

 世の中の求めのままに、
 自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。

 大切なことは、
  世の中にやらせてもらっているこの仕事を

 誠実に謙虚に、
 そして熱心にやることである。

 世の中の求めに、
 精いっぱいこたえることである。

 おたがいに、自分の仕事の意義を
 忘れたくないものである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-723「自分の仕事」より

今回のキーは、

 「小さな自己満足」に溺れ「慢心」に陥る

と考えました。

何度となく、触れて来ましたが
5年程前に、現職に異動になって右も左も分からないような状況でしたが
その間、自分なりに必死に頑張ってきた結果、何となく回せるようになってました。
また、後輩が出来て教わる事より教える事が増えた事というのもあります。

思えば最近、そんな中で、少なからずとも自分の中で
「小さな自己満足」に溺れ「慢心」に陥っていた事を発見しました。
両親や親しい友人と云った、気を許せる人との会話の中で、
「俺は、出来てるから」
「それなりに、仕事回してるし」
みたいなことを、無意識に云ってたことに恥ずかしながら気づいたのです。

それを気づかされた出来事と云うのは、2つありました。

一つ目は、
同業の方とのある会話の中で、あるサービスオーナーから相談を受けたという想定で
ロールプレイングしてみましょうというモノでした。
最初は、少しずつビジネスを理解していくための質問をしていくのですが、
その先、ある程度理解出来た後、アドバイスがことごとく外れ
「既にやっている」「今の人員では難しい」「意味がない」
と云った感じで返されてしまいました。

そこで、厳しい意見を貰ったのは、

「相談者に対して、端的に『それをやってみよう』『やってみる価値がある』
 と思わせる事が出来ない限り、存在価値が無くなってしまう。
 しかも、会話する事がコストと思われたら、話すらしてもらえなくなる」

という事でした。

これは、正しくその通りだし、僕自身いつも思っている事なので
正に、それを鏡に映されて、目の当たりにさせられた感じでした。

更には、
「相談を受ける以上、サービスオーナーが途中で途中で事業を辞めると云った時に
 自分が引き継ぐ位の心持でやらないと、自分事にならない」
と云われ、無意識のどこかで、自分事に出来ていない自分が居たことを反省しました。

もう一つは、
ある方から、事業相談を受けたのですが、
こちらも同様に、助言提言をしても、どうもピンと来ていない様子で
最後もモヤモヤした感じで帰られてしまいました。

こちらは、直接的に云われた訳では無いですが
確実に相手にとっては、消化不良で満足のいく結果では無かったのだと思われます。

今回の感想文をきっかけに
これらの件の背景には、自分自身の「慢心」が招いた結果なんだと理解し
もう一度、

 「世の中にやらせてもらっている仕事」

という姿勢で取り組んで行くことにします。


■ 家族で考えるとどうだろう

 「自分の仕事は世の中の仕事である」

これを子どもに置き換えれば、

「子どもが勉強をするのは、世の中の勉強である」

と言い換える事も出来そうです。

勉強やったんだから、とかじゃなくて
勉強させてもらってる。

という感じを上手く共有したいですね。

大人も同様にこう考えれるようになるには簡単ではないかもしれませんが
一緒にそんな姿勢を作っていきたいです。


■ 最近読んだ本のコーナー
もう、その話し方では通じません。 - 藤原 和博

佐々木圭一さんの伝え方が9割 にも共通する、話し方、伝え方の本です。
まず初めに、新しい話し方のルールとして、5つ挙げられているのですが、
1番目
”自分の頭ではなく「相手の頭の中」の言葉で話す”
というのが、ものすごく大切です。
ついつい、自分の知っている専門用語や価値観で話してしまいがちですが
相手にフォーカスを当てた言葉選び、ストーリー展開をしないと
完全な独りごとになってしまいますね。


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