色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 - 村上 春樹
GWに実家に珍しく電車で帰ったのですが、
その際に持っていったのが、この本でした。
今回、電車の中で読んで居ながら、本に出てくる曲 例えば
ラザール ベルマンによる フランツリストの「ル マル デュ ペイ」を
スマートフォンで検索して、直ぐに聴けるというのは
ここ数年小説を読んでなかった間に世の中大分進化したというのを実感した
出来事でした。
昔であれば、ロッシーニの「泥棒かささぎ」という曲が物語中に出てきたとしても
どんな曲だろうと、想像しながらノートにメモして、
忘れたころにそのメモを見つけて、聴いてみる。というようなものでしたが
そのシーンをその曲を聴きながら読み進める事ができるというのは
すごく良いユーザー体験でした。
さて、世間的には、みんな「騎士団長殺し」読んでるんだと思うんですが
読んでなかったのと、図書館で簡単に借りれたので。
もともと、小説大好きで常に鞄に入っている本は小説だったのですが
5年前に異動して、大分畑違いのところに行ってしまったので
これはヤバいと、ここ5年位は関連のビジネス書ばかり読んでました。
5年経って、(やっとのこと)心の余裕も出てきたり、
「騎士団長殺し」が発売したり、
とか色々重なったので、今年は少し小説も読もうと決め
手に取った一冊目です。
(以下少しネタばれもありマス)
この本の主人公、多崎つくる は高校時代仲の良い5人グループに属し
つつも、微妙な疎外感を感じていた。
それは、他のメンバーが色に関する姓をもっていたり、
それぞれ、魅力的な特徴なり個性を持ち合わせているのだった。
しかしながら、物語の後半で5人の内の一人から語られる
多崎つくるは、
”やさしくて、クールで物静かで、その頃からちゃんと
自分の生き方を持っていた。そして、ハンサムだった”
のです。
一方、彼自身は、自分自身に対し、
”僕は、ずいぶんつまらない顔をしている。(中略)
僕には個性みたいなものもなかった”
という評価しかしていなかったのですが。。
というのは、その人の性格にも依りますが、
多くの人は、自分が思うほど魅力が無くもないし
魅力的に見える人も、本人はそれに満足しているわけではない
ということです。
正に
「隣の芝は青い」
という諺の通りですが、
秋山ジョー先生曰く、
この諺は、物理法則真上から見ると芝のほんの一部しか見えないため
地面が目立ってしまう。しかしながら、斜め横から見ることで
芝の側面が見える為、青く見えるというわけです。
これを先ほどの例に戻すと、
本人ほど、自分の一部分しか見ておらず
他人ほど、色々な角度から自分の事をみてくれているということになります。
僕自身も、先述のとおり異動をきっかけにがむしゃらにやってきた所も
あったのですが、とある先輩から
「今までの会社生活で積み重ねて
来た事にもっと自信を持っていいと思うよ」
みたいな事を云っていただいて、少しづつ肩の力が抜けてきて
良い方向へ転がりだしてきたという事もありました。
自分自身、それほど捨てたものではないかもしれませんね。
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