2017年7月30日日曜日

「小さな自己満足」に溺れ「慢心」に陥る - 仕事の課外授業-723「自分の仕事」より


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「自分の仕事」

  どんな仕事でも、それが世の中に必要
 なればこそ成り立つので、

 世の中の人びとが
 求めているのでなければ、

 その仕事は成り立つものではない。

 人びとが街で手軽に靴を磨きたいと思えば
 こそ、靴磨きの商売も成り立つので、

 さもなければ靴磨きの仕事は
 生まれもしないであろう。

 だから、自分の仕事は、
 自分がやっている仕事なのだと思うのは
 とんでもないことで、

 ほんとうは世の中にやらせてもらっている
 世の中の仕事なのである。

 ここに仕事の意義がある。

 自分の仕事をああもしたい、こうもしたい
 と思うのは、その人に熱意があればこそで、

 まことに結構なことだが、自分の仕事は
 世の中の仕事であるということを忘れたら、

 それはとらわれた野心となり
 小さな自己満足となる。

 仕事が伸びるか伸びないかは、
 世の中が決めてくれる。

 世の中の求めのままに、
 自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。

 大切なことは、
  世の中にやらせてもらっているこの仕事を

 誠実に謙虚に、
 そして熱心にやることである。

 世の中の求めに、
 精いっぱいこたえることである。

 おたがいに、自分の仕事の意義を
 忘れたくないものである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-723「自分の仕事」より

今回のキーは、

 「小さな自己満足」に溺れ「慢心」に陥る

と考えました。

何度となく、触れて来ましたが
5年程前に、現職に異動になって右も左も分からないような状況でしたが
その間、自分なりに必死に頑張ってきた結果、何となく回せるようになってました。
また、後輩が出来て教わる事より教える事が増えた事というのもあります。

思えば最近、そんな中で、少なからずとも自分の中で
「小さな自己満足」に溺れ「慢心」に陥っていた事を発見しました。
両親や親しい友人と云った、気を許せる人との会話の中で、
「俺は、出来てるから」
「それなりに、仕事回してるし」
みたいなことを、無意識に云ってたことに恥ずかしながら気づいたのです。

それを気づかされた出来事と云うのは、2つありました。

一つ目は、
同業の方とのある会話の中で、あるサービスオーナーから相談を受けたという想定で
ロールプレイングしてみましょうというモノでした。
最初は、少しずつビジネスを理解していくための質問をしていくのですが、
その先、ある程度理解出来た後、アドバイスがことごとく外れ
「既にやっている」「今の人員では難しい」「意味がない」
と云った感じで返されてしまいました。

そこで、厳しい意見を貰ったのは、

「相談者に対して、端的に『それをやってみよう』『やってみる価値がある』
 と思わせる事が出来ない限り、存在価値が無くなってしまう。
 しかも、会話する事がコストと思われたら、話すらしてもらえなくなる」

という事でした。

これは、正しくその通りだし、僕自身いつも思っている事なので
正に、それを鏡に映されて、目の当たりにさせられた感じでした。

更には、
「相談を受ける以上、サービスオーナーが途中で途中で事業を辞めると云った時に
 自分が引き継ぐ位の心持でやらないと、自分事にならない」
と云われ、無意識のどこかで、自分事に出来ていない自分が居たことを反省しました。

もう一つは、
ある方から、事業相談を受けたのですが、
こちらも同様に、助言提言をしても、どうもピンと来ていない様子で
最後もモヤモヤした感じで帰られてしまいました。

こちらは、直接的に云われた訳では無いですが
確実に相手にとっては、消化不良で満足のいく結果では無かったのだと思われます。

今回の感想文をきっかけに
これらの件の背景には、自分自身の「慢心」が招いた結果なんだと理解し
もう一度、

 「世の中にやらせてもらっている仕事」

という姿勢で取り組んで行くことにします。


■ 家族で考えるとどうだろう

 「自分の仕事は世の中の仕事である」

これを子どもに置き換えれば、

「子どもが勉強をするのは、世の中の勉強である」

と言い換える事も出来そうです。

勉強やったんだから、とかじゃなくて
勉強させてもらってる。

という感じを上手く共有したいですね。

大人も同様にこう考えれるようになるには簡単ではないかもしれませんが
一緒にそんな姿勢を作っていきたいです。


■ 最近読んだ本のコーナー
もう、その話し方では通じません。 - 藤原 和博

佐々木圭一さんの伝え方が9割 にも共通する、話し方、伝え方の本です。
まず初めに、新しい話し方のルールとして、5つ挙げられているのですが、
1番目
”自分の頭ではなく「相手の頭の中」の言葉で話す”
というのが、ものすごく大切です。
ついつい、自分の知っている専門用語や価値観で話してしまいがちですが
相手にフォーカスを当てた言葉選び、ストーリー展開をしないと
完全な独りごとになってしまいますね。


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2017年7月24日月曜日

”主導権を取る” - 営業マンは断る事を覚えなさい 石原明


営業マンは断る事を覚えなさい 石原明

毎日僕が、podcastで聴いているコンサルタント石原明さんの著書です。
今、よくよく本を観てみたら初版は2003年と随分前でした。
この本では、営業のイメージを変える事から入るように書いてあります。

 ×ぺこぺこしてモノを売る
 ○出来ない事は出来ないとハッキリ言う

どちらが、信用できる営業か?という事です。
買う側で考えると明白なのですが、売る側になると
途端に見失ってしまう、真理ですね。

その他にも、為になる内容満載。もし知り合いで営業に課題を感じている人が
居たら、紹介したい一冊です。


”主導権を取る”

僕の場合、仕事上では、売るよりも買う方が多いのですが
そこで、感じるのは優秀な営業や企業は、
主導権を売る側が握っているという事です。

”無理なものは無理という”

本文中にもありますが、それはお前の都合だろ!みたいな事でも
無理とか平気で云いますね。それでも、そのプロダクトが欲しいという事で、
既にこちら側が一歩、退けてますね。

交渉と云うのは、選択肢を多く持っている方が有利に進める訳で、
買う側が、そのプロダクト1択となるとそこで、こちらが不利になります。
一方売る側としては、このお客が買ってくれなくても、
他の売り先があるからいいやと思えば、そちらの方が交渉の主導権をとれる
というわけです。


”商品やサービスをお客様が買う事で、相手にも利益”

上での事例で考えると、そのプロダクトを買う事で
買う側が利益を得る事が出来るので、そのプロダクトが欲しい訳です。
そうなると、買う側と 売る側の関係は
お金を提供する代わりに、サービスの提供を受けるという
対等な関係になります。

これは、

”売りたい人の数と買いたい人の数の差で決まる”
と云う事ですが、実際に今日現在(2017年7月)では
Nintendo switch が大分品薄で、amazonとかでは4万円とかで売ってたり
しますが、それでも売れるのは売りたい人の数に比べ圧倒的に
買いたい人の数が多いからですね。


”一人で売るよりも、みんなに手伝ってもらう” 


組織としての売れる仕組みを作ることが大切との事です。
旧態然とした、

”どんな環境でも売ってくるのが、営業マンの仕事”

というものではなく、

”販売に関する仕事をトータルで考え、
 それぞれの仕事をパーツとして割り振る。”

として、営業外のメンバーは元より、既存客に紹介してもらったり
お客様担当者に、きちんとプロダクトを理解頂いて、
先方社内での応援者に なってもらう。と云う事も大切です。



営業マンは断る事を覚えなさい 石原明

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2017年7月23日日曜日

"計器飛行しているか?” - レバレッジマネジメント - 本田 直之

レバレッジマネジメント - 本田 直之

本田さんのレバレッジシリーズも大体読んだかな~とか思っていたら、
そもそも、自分の本業に近しいところの1冊を読んでいなかった事に
気がつきました。

相変わらずの読みやすい文章で、経営について
「経営者」「戦略」「仕組み化」「営業」「組織」
について、レバレッジ(てこの原理)効かせる方法について
書かれています。
「劣後順位を考えているか?」「難しく考えていないか?」
などについては、会社という枠組みでなく、個人にも十分適応可能な内容です。

劣後順位を考えているか?

よく会社とかでも、優先順位、優先順位といいますが、
ドラッカー先生も著書の中でこう云っていますね。

” 実は、本当に行うべき事は優先順位の決定ではない。
 優先順位の決定は比較的容易である。
 集中出来る者があまりに少ないのは、劣後順位の決定、
 すなわち取り組むべきでない仕事の決定と
 その決定の順守がこんなんだからである。”
(プロフェッショナルの条件 P・F・ドラッカー 著 上田惇生 編訳)

取り組むべきでない仕事の見極め。
これを大切にしていきたいです。


「働くな、収益をあげろ」(山田昭男)

日本一“社員”が幸せな会社、未来工業をつくった男の山田昭男氏の
言葉が引用されていましす。
大企業にいると、ついつい何の価値を生むのか分からないような仕事に
翻弄されて時間を奪われてしまうことも多々ありますが、
収益を上げるという事に、フォーカスを当て、そこに集中せよ。
というメッセージではないかと。


計器飛行しているか?

これは、すごく好きな言葉で、同じような例えで何度となく
利用させて頂いています。
今の時代、完璧な戦略や戦術を事前に策定するというのは難しいもの。
向かいたい方向性を決めたら、KPIを観ながら方向が間違っていないか
予想外の出来事が発生していないか?と注意をめぐらし
その時々で、適切な処置を行って行く事が、後にも大切な記録になっていくものです。



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2017年7月22日土曜日

「塩の辛さはなめてみてはじめてわかる」 - 仕事の課外授業-722「一陽来復」より


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「一陽来復」

  ひろい世の中、長い人生、
 いつも心楽しいことばかりではない。

 何の苦労もなく何の心配もなく、
 ただ平凡と泰平を楽しめれば、

 これはこれで
 まことに結構なことではあるけれど、

 なかなかそうは事が運ばない。

 ときには悲嘆にくれ、絶体絶命、
 思案にあまる窮境に立つこともしばしば
 あるであろう。

 しかし、それもまたよし。

 悲嘆のなかから、
 人ははじめて人生の深さを知り、

 窮境に立って、はじめて世間の味わいを
 学びとることができるのである。

 頭で知ることも大事だが、
 身をもって知るということが何よりも大事。

 塩の辛さはなめてみてはじめてわかる。

 知るということにも、
 いろいろあるのである。

 窮境に立つということは、身をもって知る
 尊いチャンスではあるまいか。

 得難い体得の機会ではあるまいか。

 そう考えれば、苦しいなかにも勇気が出る。
 元気が出る。

 思い直した心のなかに
 新しい知恵がわいて出る。

 そして、禍いを転じて福となす。

 つまり一陽来復、
 暗雲に一すじの陽がさしこんで、

 再び春を迎える力強い再出発への道が
 ひらけてくると思うのである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-722「一陽来復」

今回のキーは、

 「塩の辛さはなめてみてはじめてわかる」

と考えました。

詳しくは書きませんが、
現在、個人的に割とハードな状況にありまして。

こんなのまあ、本で読んだり、ドラマで見たことはあっても
実際体験するとしないでは全然違うなと。

正に、

 「頭でしかわかっていないこと」

というのは、こういう事かと思います。

まあ、振り返れば
「逃げたい」「避けたい」とうやむやに向き合わないで
来た結果がこう形となって表れて来たことなんだと
改めて実感します。

まあ、長い人生とは言え
出来れば体験しないで済ませたいような出来事も多くありますが
「これもまたよし」なのでしょうか?

本文中にあるように、これを「受け入れる」事で
初めて道が開けるとの事ですが、
「受け入れる」とはどういう事なのか?

納得のいかない事を、「それもまたよし」と受け入れるのか?

これは、これで納得いかない事として、新たな道を歩みだす事を
「それもまたよし」と受け入れるのか?

未だ、決心は出来っていませんが
この問題に向き合って行くことにします。


■ 家族で考えるとどうだろう

 「頭でわかること」と
 「身をもって知ること」の違い

息子は未だ若いので、可能な限り
いろんな経験を積んで欲しいですね。

とはいえ、骨折とかは親としては生きた心地がしないので
出来ればやめて欲しいですが。。
(年長時に右ひじを骨折の経験あり)

人生楽ありゃ、苦もあるさ


■ 最近読んだ本のコーナー
藤原和博さんの著書を今年の4月頃よく読んでいました。
今後の働き方を考える上で、非常に参考になる本です。
大企業における、「ピーターの法則」や「パーキンソンの法則」などを
理解したうえで、じゃあ自分はどう行動していくのか?
”いい子はもう辞める” ”会社を利用し尽くす” "消費の作法" ・・・
といった、章立てで理解を深めて行く内容になっています。



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2017年7月18日火曜日

” 出来るかどうか?ではなく、どうすれば出来るか?を考える ” - 世界に学ぶ地方都市の戦略本 3選

   

今年の1月頃に、ポートランドの記事を発端に
他にも世界ってどうなってんだろう?と3冊 学芸出版社さんの海外事例の本を
読んでみました。
amazonでも よく一緒に購入されている商品 に3冊仲良く並んでいるので
定番の3冊なんだと思われます。

ついつい、社会環境の整備とかに気が向いてしまいがちですが
先ずは、Low hanging fruits 自分で手に届く範囲からコツコツ行きたいです。


ドイツの地方都市は何故、クリエイティブなのか? - 高松平蔵

市の都市戦略図として、「経済性」「社会的」「エコロジー」の三つのキーワード
手厚い、移住者の受け入れ態勢
・市のロゴと13の言語での「ウエルカム」
・中身には、市内の地図や各種施設のクーポン券、歴史など
⇒こういうのは、形だけ真似しても上手く行かないかもしれないけど
 些細な事ながら、やっぱり嬉しい気がする。




”人々は定年してからのUターンではなく、大学と最初の就職を終え
 30代半ば位から、地方都市での生活へ”

また、自分達の街のビジョンを持っているそうです。

”出来るかどうかではなく、どうすれば出来るかを考える”
街づくりの参考書としても勿論、生き方の参考にもなる1冊です。




今や、みんなの憧れのポートランド。
僕も、目下の夢は地元でマイクロブリュワリーを作り
オリジナルのクラフトビールを呑んだら、1杯につき50円を地元NPOに寄付。
というような取り組みを実現させたいです。




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2017年7月17日月曜日

” 尊敬するけど憧れない " - smiles 遠山氏の講演を聞いてきた。



遠山さんの講演を聞いてきました。

ジャケットにTシャツ(イラストで女の子の描かれたもの)にチノパン。
みたままの感じの柔らかい雰囲気で進めて行きます。

それでいながら、自社(三菱商事)を敢えて講演先の企業名に置き換える事で
親近感を持たせながら。

尊敬するけど憧れない


入社10年目
「定年になるまで、この会社にいて満足するか?」
「会社の人間は、尊敬するけど、憧れない」

そこで一念発起。
1年後に初の個展を開くべく、ギャラリーを予約。それから約週1枚ペースで絵を描いていった。(70枚)
1年後、無事個展は成功。しかしながら、ここがゴールではない。

「成功します!」と宣言。

物語形式で提案書(企画書)を作成。
(ストーリーとして、過去形で書くということ)

20世紀は経済の時代、21世紀は価値・文化の時代


” 価値があるものに、
 価値があり
 価値がないものには、
 価値がない”

期待値というラインがあったとして、
それを超えれば「感動」が生まれ
それを下回れば「怒り」や「落胆」になる

やりたいこと、という4行詩


 ”やりたいということ に出会い  (トキメキ)
  必然性 を根っこにして     (自分のこと)
  意義 を加えて         (外のこと)
  なかったという価値 をつくる ” (オリジナル)

soupstock tokyo の場合
 スープと云う共感
 社長になってみたい
 ファーストフードのなんでこうなっちゃうの?に対し
 自分たちで創った

 ”分母が小さい
  だから、リスクが少ない
  だから、思い切った事が出来る”

 ”個人のアイデア、センス
  コミュニケーション、情熱、リスク が
  そのまま仕事と全て重なってくる
  だから、仕事と人生が重なってくる”

 ”LIFE SHIFT
  100年を生きる時代には
  個人それぞれの
  柔軟な発想と行動が必須となる
  企業はその活動を”


froggyでも、遠山さんの講演碌あります。
お金を語るのはカッコいい・ スマイルズ流・これからの会社のつくり方 / 遠山 正道
「拡大」がいいことなんて、思っていません【前編】

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2017年7月16日日曜日

市場に晒されることの大切さ


同じ部署で5年も働いていると、
仕事も覚えて来るし
内容もルーティン化して、
さらに分からないことがあったとしても誰に聞けば解決できそうか?
がすぐわかるようになります。

結果として、仕事効率はぐっとあがり
また、人に教わることより、教えることの方が増えるので
ついうっかり、自分が優秀になった気になってしまいます。

しかしながら、それはあくまで
そのポジションでオペレーショングッドになっただけで、
世の中的なスキルとは別物という事を忘れないのが大切なのです。


というのは、先日とある方と話している中で
この事に気付かされる出来事がありました。


ふとしたことで、仕事の内容の話になって
普段どんなことをしていますか?などから、
じゃあ、例えば模擬的な応答をしてみませんか?
という事で実際にロールプレイしてみたのです。

普段でも、社内外問わずそこそこ色々な相談を受けて居たりもするので
そこそこ、イケるかとは思ったのですが、
話を伺いながら、ビジネスを理解しつつ
幾つか案を出すも、どれもこれも、既に対応済みか、今の人員では難しいというもので
結局煮詰まってしまいました。

その場でいきなり出されたお題で、理解度が低いというビハインドはありながらも
ほぼ、一矢もむくいる事が出来なかったのは逆に良い経験でした。


その方とお話している中で、心に沁みたのは

「的を射たアドバイスをしないと、あなたとの会話自体がコストとなってしまう」
「話を聞く以上、いつか自分がその事業オーナーとなった時に
 その事業を引き継ぐ位の真剣さが必要」

というコメントでした。

当然ながら真剣に考えていましたが、
どこか、ロールプレイという甘さと、自分事に出来きれて居ないところを
見抜かれてしまったのかもしれません。

また、先日ダイヤモンドオンラインでこんな記事が出ていました。

 残業減らしで外注急増、大企業社員の劣化が止まらない


たまたま最近、知り合いのエンジニアの女性と話した時に

「いやぁ、最近コード一行も書いてませんよ。
 協力会社の人に指示するばかりです(苦笑)」

という事を、言っていて
彼女自身は多少なりとも、その件に課題を感じているようでした。

しかしながら、大企業に居ると
このような課題を感じていないまま、ただ云われたままに
作業をこなしているような人も多数いるような気がします。


先ずは、自分が居る場所で一生懸命やる というのは大切だと思いますが
それが、果たして外に出ても役に立つことなのか?
他と比較して戦えるスキルなのか?
というのは、忘れずにいたい。

ということを痛感した出来事でした。


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2017年7月15日土曜日

「その人を通して伝えられる天の声」 - 仕事の課外授業-721「一人の知恵」


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「一人の知恵」


  おたがいに神さまではないのだから、
 一人の知恵には限りがある。

 それがどんなに偉い人であっても、
 やっぱりその一人の知恵には限りがある。

 こんな限りのある知恵で長い人生を歩み、
 広い世の中を渡ろうとするのだから、

 ともすればあちらで迷い、
 こちらでつまずく。

 自分一人ですむことなら
 それでもまだよいかもしれないが、

 この世の中に住む限り、
 人びとはみなつながっているから、

 自分がつまずけば、
 他人も迷惑をする。

 他人に迷惑をかけるくらいなら、
 一人の知恵で歩まぬほうがいい。

 わからないことは聞くことである。
 知らないことはたずねることである。

 たとえわかっていると思うことでも、
 もう一度、人に聞いてみることである。

 「見ること博ければ迷わず。
  聴くこと聡ければ惑わず」

 という古語がある。

 相手がどんな人であろうと、
 こちらに謙虚な気持ちがあるならば、

 思わぬ知恵が与えられる。

 つまり一人の知恵が
 二人の知恵になるのである。

 二人が三人、三人が四人。
 多ければ多いほどいい。

 衆知を集めるとは、
 こんな姿をいうのである。

 おたがいに、一人の知恵で歩まぬよう
 心がけたいものである。


      (『道をひらく』松下幸之助)
    

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仕事の課外授業-721「一人の知恵」 より

今回のキーは、

 「その人を通して伝えられる天の声」

と考えました。


本題に、入る前に。
僕自身、人に「聞く」と云う事があまり上手に出来ません。
多分、「そんなこといちいち聞くなよ。」自分自身が思ってしまうため、
逆に、相手にそう思われてしまうのでは?という気持ちが
働いているからだと思います。
そのせいか、道を尋ねるとか、すごい苦手にしてきました。

でも、だんだん年をとるにつれ、
割と聞く事が出来るようになってきました。

なんて云うか、「聞く」というのが
分からない事を、確認する手段だけでなく、
コミュニケーションの一つと捉える事が出来るようになってきた感じです。

まだ、「聞かれる」事に関しては厳しいままですが、
それもあと、十年くらいしたら
コミュニケーションの一つと捉えられるようになってくる事を
楽しみにしています。


で、本題に入ると
僕が、年とるにつれ「聞く」というのが気軽に出来るようになった半面
若い人が、ストレートに思っている事を伝え辛く
なっている可能性はあるな。と考えました。

 自分が万能ではないこと

は重々承知していながらも、
「聞く姿勢」が出来ていない事に気付きました。

例えば、若い後輩が話しかけてきたときに、
話を途中で遮ってしまったり、
もう少し考えようよとか云ってしまう事も
ゼロでは無いです。

さらには、偉いおじさんの話も
また、昔の自慢話が始まったなぁとか
ちょっと、ちがうんだよなぁとか
思ってしまう事も。

こうなってくると、
完全に、「謙虚さが欠如」し、相手から「知恵を得る」事が
出来なくなってしまいます。

改めて、おじさんの話も若い人の話も

 謙虚に聞いてみる

姿勢を大切にしていきたいです。


■ 家族で考えるとどうだろう

息子に対しては、

 「わからないことは聞くことである。
  知らないことはたずねることである」

と云う事を伝えたいですね。
知らない事を知らないままにしておかずに、
分からない事は、すぐに聞こうという姿勢。

そんな姿勢が身に付くためにも
僕自身、息子から尋ねられた時に、
応えてあげるように心がけていきましょう。


■ 最近読んだ本のコーナー

逆説のスタートアップ思考 - 馬田 隆明

東京大学で学生や研究者のスタートアップ支援活動に従事されている
馬田先生の本なのですが、本は元より200ページ弱のslideshareが
すごく分かりやすく為になるので、ぜひそちらも読んでみて貰いたいです。
この本では、スタートアップについて、
1.アイデア、2.戦略、3.プロダクト、4.運 についてそれぞれの章立てで
触れられています。スタートアップでなくとも、新規事業にかかわる人は
ぜひ読んでみてください!

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2017年7月9日日曜日

RPGにみるやる気と目標設定の関係 - 井上健一郎の『組織マネジメント研究所』より


井上健一郎の『組織マネジメント研究所』第4回 『やる気とは何か?』より


やる気と目標設定の関係について述べられていて、
podcast中では、修行中の板前と師匠の関係を例に挙げられているのですが、
子どもで分かるゲームに置き換えてやると、
ドラクエとか正にこんな感じかと思いました。

やる気は、出すものではなく
目標設定により、自然的に湧き出てくるもの。
やる気のコントロールが上手い人は目標設定が上手いということです。

ロールモデルとしての、「ロト」を設定する。
更には、その「ロト」を目指す(超える)為に、細かなクエストが
用意されていて、それを一つ一つクリアしていくことで、
自分が成長(レベルが上がる)と云うものです。

例えば、ドラクエ1で、

「ロト」みたいになって今すぐ竜王倒せ!

というお題でも
試行錯誤しながら、クエストを解ける人もいるかもしれませんが
多くの人は、クソゲー、無理ゲーとなってしまうのではないかと。

ゲームは違いますが、
ファミコン版のスぺランカーは、迷宮の最下層を目指すという目標はありながらも
ちょと高い場所から降りただけで死ぬという完全な無理ゲーで、
僕自身所持していたにも関わらず、2層目が最大で結局クリアも出来ないまま
売ってしまった記憶があります。

現実においても、ロールモデルの設定は自分が目指したいところに置くとして
そこへのステップを如何に細かく描けるか?というのが
やる気を出す、一番簡単な方法という事になります。

先ずは、この本を読破しよう。
次に、この本の内容を理解しよう。
更には、試験でこれくらいの点を取ろう。


と云った感じでしょうか?

僕も含め多くの人が、ロールモデルを設定した後の
最初のステップ。(ドラクエでいうところの最初のクエスト)の
設定が上手く出来ず失敗してしまう気がします。

そう考えると、最近のゲームとかは、
プレイの中でチュートリアル要素も上手く盛り込んでおり
本当によく出来ていると改めて実感しました。

現実でも、自作自演でチュートリアル設定やクエスト設定をしながら
上手くやる気を維持して楽しみながら成長したいところです。





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2017年7月3日月曜日

「自分で自分を縛っている」 - 仕事の課外授業-720「窮屈はいけない」



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「窮屈はいけない」

 窮屈な場所に窮屈にすわっていると、
 血のめぐりも悪くなって脚もしびれる。

 身体が固くなって
 自由な動作がとれないのである。

 無作法は困るけれど、
 窮屈はなおいけない。

 やっぱり伸び伸びとした自由自在な姿が
 欲しいものである。

 どんな場合でも、窮屈はいけない。

 身体を窮屈にするのもいけないが、
 心が窮屈になるのはなおいけない。

 心の働きが鈍くなって、
 よい知恵が出てこないのである。

 ものには見方がいろいろあって、

 一つの見方がいつも必ずしも
 いちばん正しいとはかぎらない。

 時と場合に応じて自在に変えねばならぬ。

 心が窮屈ではこの自由を失う。

 だからいつまでも一つに執して、
 われとわが身をしばってしまう。

 身動きならない。

 そんなところに
 発展が生まれようはずはない。

 万物は日に新たである。
 刻々と変わってゆく。

 きょうは、
 もはやきのうの姿ではない。

 だからわれわれも、きょうの新しいものの
 見方を生み出してゆかねばならない。

 おたがいに窮屈を避け、
 伸び伸びとした心で、

 ものを見、考えてゆきたいものである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-720「窮屈はいけない」 より

今回のキーは、

 「自分で自分を縛っている」

と考えました。

最近、はあちゅうの「半径5メートルの野望」を読んだのですが
そこでも書かれていたことで、
何かを考えた時に、「難しい」と思い込んでいる事とか結構多いのですが
実は自分の思い込みだったりして。
という事は、結構あります。

これは、植松さんの反対している「どうせ無理」
にも近いものがありますね。
それを、わざわざ自分で自分に云っちゃっている感じ。

そうじゃなくて、「だったらこうしたら?」
って、自分に云ってみる。
自分でベイビーステップを設定してみる。

意外とそうすることで、色々な事がどんどん実現していきそうな気がしました。


■ 家族で考えるとどうだろう

 × どうせ無理
 〇 だったらこうしてみたら

これは、家族でも共通化したい考え方ですね。
息子に対しての親だけでなく、祖父母や叔父、叔母。
広く家族が「だったらこうしてみたら?」になるだけで
前向きな気持ちになれますね。


■ 最近読んだ本のコーナー

いたいコンサル、すごいコンサル - 長谷部智也

A・T・カーニー、ベイン・アンド・カンパニーと名だたるコンサル会社で
16年働いてきた著者がコンサルの見抜き方を教えます。
社会人経験を十数年してきて、思うのは高額なコンサルタントを使うには
使う側にも相当のリテラシーが必要だし、こちらのそれなりの覚悟と労力が
必要だと云う事です。
むしろ、そんなに高くない実務系コンサルと長きに渉ってお付き合いを
した方が、売り上げにはつながり易い気がします。

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2017年7月2日日曜日

”僕は全然ロックじゃない。だからロックであろうと背伸びする” - 871569 箭内道彦

871569 箭内道彦

風とロックの箭内さんです。ユニクロじゃない方の箭内さん。
「NO MUSIC, NO LIFE.」に代表される箭内さん仕事が好きなのと
会社とかでも、箭内さんはこんなこと云ってんだよね。と後輩に語る程の
大ファンです。あ、風とロックのTシャツも持ってます。
そんな箭内さんのロックな金言が159個。
中でも気に入っているのは、

「僕は全然ロックじゃない。だからロックであろうと背伸びする」

箭内さんも箭内道彦である為に、頑張っているんだ。と
自分にもっと頑張れとエールを送る一言です。

”僕は焦っている。みんな、明日が来るって思いすぎなんだ”

最近、息子とスティーブジョブスの子ども版の伝記を読んだのですが、
当時NEXTのCEOだったスティーブが講演後、後に妻となるローリーンと
出あうのですが、会食があり駐車場へ向かいます。
そこで、スティーブは

「もし僕の命が今日までだとしたら、どうすごすだろう?
 接待か、それともあの女性といっしょにすごすか・・・」
スティーブジョブス - パム・ポラック&メグ・ベヴィッソ

と考え、ローリーンと食事に行くわけです。

この話のように、もしかしたら明日死んでしまうかもしれない。
そうした時、今日どう過ごすだろう?と自問することは大切な事です。

ちなみに、小さな事ですが、息子が生れて以来、出かけるときには必ず
笑顔で出かけるように心がけています。
もし、なんかあった時に、息子が最後にみたお父さんが
むすっとした顔で無いようにと考えて。
(妻に対しては、怒ったまま出かける事もありますが。。)


”僕は全然ロックじゃない。だからロックであろうと背伸びする”

この言葉を見て、あぁ箭内さんもロックであり続ける為に努力しているんだと
素直に感心しました。箭内道彦は生まれながらのロックな人かもしれないけど
更にロックであり続ける為に、頑張ってんだなと。

いわんや、僕がロック(トヨダロックデザインワークス)であるためにも
ロックであろうと、努力しなくてはなのです。


”OFFりながらONる。ONりながらOFFる”

昔は、休みの日に仕事するとかちょっとね。とか
onとOFFの境目が無いなんて、仕事ができないんじゃね。とか
思っていましたが、
むしろそこをボーダレスに出来る事がかっこいいなと最近は思っています。

はあちゅうの云うところの、”ワークライフミックス”。

バランスをとるってよりも、公私がうまく混ざりながら
両方にいい、栄養を与えて、両方とも成長していくような感じ。

未だ未だ、そんな働き方には遠いけど
そんな風なスタイルを目指していきたいです。


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