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「正常心」
火事になればだれもがあわてる。
たいへんな非常事態で、
だからなりふりもかまわず、
他人の足をふんででも、
まず火を消さねばならぬ。
物を持ち出さねばならぬ。
人の助けもかりねばならぬ。
非常の場合には、
非常の措置もやむを得ないのである。
戦後数年のわが国は、
この火事以上の非常事態であった。
だから非常のなかの非常の振舞い方や
考え方が、次々とあらわれてきた。
やむを得なかったともいえよう。
しかし、これはあくまでも
非常のなかでのことである。
火事がおさまれば、やはり
他人の足をふむことはゆるされぬ。
人の助けをかりることを、
当然と考えるわけにもゆかない。
正常にかえれば、
正常の心がやはり求められるのである。
わが国の人心は、現在、
はたして正常にかえったかどうか。
生活は正常にかえったのに、
”非常”に甘えた振る舞いや考え方が
なお根強く残っていはしないか。
正常心にかえるためには
大きな勇気がいる。
勇気をもって反省してみたい。
ふりかえってみたい。
そこに人としての
道のはじまりがあるといえよう。
(『道をひらく』松下幸之助)
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仕事の課外授業-739「正常心」より
今回のキーは、
自分が「何に従って」動いているか?!
と考えました。
今回のテーマに関しては、藤堂先生は明らかに昨今の企業不正に関して
警鐘を鳴らしているのではないでしょうか?
大企業の同調圧力の中で、独自の「緩めたルール」を設定してしまい
「誠実さ」や「思いやり」を欠いてしまった社会に
目を覚ますような一言
「正常心」に帰れ!
と、受け止めました。
一方で、自分自身に関して考えると、どうでしょうか。
割と、平日仕事上においては、約束時間の前に前にと行動するタイプですが
一方で、休日プライベートとなると、ついつい時間ぎりぎり。もしくは、少し遅れ
ということも、少なくない事に気がついてしまいました。
休みの日だからいいや。と、心のどこかで自分勝手に「緩めたルール」を
作ってしまっているようです。
それでは、明らかに待たせてしまっている人に対し、
「誠実さ」や「思いやり」を欠いてしまっていますね。
出がけに、息子が話しかけてきてバタバタした
バスの到着が遅れた為、電車を一本逃した
等々、云い訳が出てきてしまいますが
そもそも、それらも見越して、準備をするべきですし
出発すべきだったわけですね。
「その生き方でいいのか?!」
プライベートタイムだからまあ、大目に見てくれるかな?
といった、勝手な甘えを捨てて、もう一度自分の大切にしていることを
公私共に徹底していくように致します。
■ 家族で考えるとどうだろう?
冒頭の松下幸之助さんの火事の話は、小学生にも分かりやすそうですね。
非常の場合の非常の措置はやむを得ないかもしれないけれど、
それを、「常」としてはいけないよ。
寝坊してしまって、慌てて出かける日が有っても仕方ないけど
普段は早く起きて、余裕を持って身支度を整えましょう。
そんな感じで、上手に伝える事が出来たらと思います。
■ 最近読んだ本のコーナー
実年齢より20歳若返る生活術 – 南雲 吉則
実年齢は56歳なのに、見た目30代のドクター南雲の本がたまたま
図書館で眼に入ったので、何かの縁かと思い読んでみました。
何故、緑茶カテキンが血糖値を下げるのか?
何故、芽や卵の食べすぎは良くないのか?
等々、分かりやすく解説されています。
全てを実行するのは、難しいかもしれませんが、
体系立てて理解するには、とても良い本です。
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