2017年11月18日土曜日

自分が「何に従って」動いているか?! - 仕事の課外授業-739「正常心」より

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「正常心」

 火事になればだれもがあわてる。

 たいへんな非常事態で、
 だからなりふりもかまわず、

 他人の足をふんででも、
 まず火を消さねばならぬ。

 物を持ち出さねばならぬ。
 人の助けもかりねばならぬ。

 非常の場合には、
 非常の措置もやむを得ないのである。

 戦後数年のわが国は、
 この火事以上の非常事態であった。

 だから非常のなかの非常の振舞い方や
 考え方が、次々とあらわれてきた。

 やむを得なかったともいえよう。

 しかし、これはあくまでも
 非常のなかでのことである。

 火事がおさまれば、やはり
 他人の足をふむことはゆるされぬ。

 人の助けをかりることを、
 当然と考えるわけにもゆかない。

 正常にかえれば、
 正常の心がやはり求められるのである。

 わが国の人心は、現在、
 はたして正常にかえったかどうか。

 生活は正常にかえったのに、
 ”非常”に甘えた振る舞いや考え方が

 なお根強く残っていはしないか。

 正常心にかえるためには
 大きな勇気がいる。

 勇気をもって反省してみたい。
 ふりかえってみたい。

 そこに人としての
 道のはじまりがあるといえよう。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-739「正常心」より


今回のキーは、

 自分が「何に従って」動いているか?!

と考えました。

今回のテーマに関しては、藤堂先生は明らかに昨今の企業不正に関して
警鐘を鳴らしているのではないでしょうか?

大企業の同調圧力の中で、独自の「緩めたルール」を設定してしまい
「誠実さ」や「思いやり」を欠いてしまった社会に
目を覚ますような一言

 「正常心」に帰れ!

と、受け止めました。

一方で、自分自身に関して考えると、どうでしょうか。

割と、平日仕事上においては、約束時間の前に前にと行動するタイプですが
一方で、休日プライベートとなると、ついつい時間ぎりぎり。もしくは、少し遅れ
ということも、少なくない事に気がついてしまいました。

休みの日だからいいや。と、心のどこかで自分勝手に「緩めたルール」を
作ってしまっているようです。

それでは、明らかに待たせてしまっている人に対し、
「誠実さ」や「思いやり」を欠いてしまっていますね。

 出がけに、息子が話しかけてきてバタバタした
 バスの到着が遅れた為、電車を一本逃した

等々、云い訳が出てきてしまいますが
そもそも、それらも見越して、準備をするべきですし
出発すべきだったわけですね。

 「その生き方でいいのか?!」

プライベートタイムだからまあ、大目に見てくれるかな?
といった、勝手な甘えを捨てて、もう一度自分の大切にしていることを
公私共に徹底していくように致します。

■ 家族で考えるとどうだろう?

冒頭の松下幸之助さんの火事の話は、小学生にも分かりやすそうですね。

非常の場合の非常の措置はやむを得ないかもしれないけれど、
それを、「常」としてはいけないよ。

寝坊してしまって、慌てて出かける日が有っても仕方ないけど
普段は早く起きて、余裕を持って身支度を整えましょう。

そんな感じで、上手に伝える事が出来たらと思います。

■ 最近読んだ本のコーナー
実年齢より20歳若返る生活術 – 南雲 吉則

実年齢は56歳なのに、見た目30代のドクター南雲の本がたまたま
図書館で眼に入ったので、何かの縁かと思い読んでみました。
何故、緑茶カテキンが血糖値を下げるのか?
何故、芽や卵の食べすぎは良くないのか?
等々、分かりやすく解説されています。

全てを実行するのは、難しいかもしれませんが、
体系立てて理解するには、とても良い本です。


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