2017年11月23日木曜日

イノベーターの為の「論語と算盤」(渋澤健✕朝倉祐介) 参加メモ


先週の事ですが、
宣伝会議 ⇒ Web担フォーラム ⇒ newspicks アカデミア
と3件梯子してきました。
場所が割と近い感じなので
溜池山王-(徒歩)→虎ノ門ー(バス)→六本木
見たいな感じで、地下鉄を使わず上手く、都内を移動するという
気付けば、大人になったなぁと感じながら。

前2つは完全に仕事寄りなので、最後のからメモ共有します。

朝倉さんの話を聞くのは、前半期の慶応丸の内キャンパスに続いて2回目
なのですが、さらっとした語り口で結構厳しい事とか云う感じが
好きですね。

以下メモ --------------->>

Q:私にとっての 「論語と算盤」
朝:経営者をしていた時に、海外の経営者はどうしているのか?論語と算盤を読んだりした
渋:海外生活をしていたので、漢字が弱い。
  「論語と算盤」 の読書会をしていた時に、新浪さんから連絡があったりして
  今は、「論語と算盤」 経営塾をやったりしている。

Q:経営者の集まりではどんな話がなされているのか?
渋:普段経営をしている中での悩みの共有など。
  経営者は判断する人ではなく、決断する人。
朝:しょうもない話題から行くと、Newspicksの連載をやってみて失敗だったのは、
  ・算盤を読めない。
  ・リクルートの「ロマンと算盤」の方が有名。
  ・「部屋とYシャツと私」はみんな忘れてた。(笑

  mixiを経営していた時に、
  会社の意義、成し遂げる事。算盤というのは経営を成り立たせること。
  「と」 が重要で両方を成り立たせる。
  NPOのような団体は、課題解決されれば解散すればよい。
  ゴーイングコンサーンである必要はない。
  会社もその時々で、ミッションを重視したり、数字を重視したりする場合がある。
  しかしながら、割とミッション重視する事が多く、算盤が留守になる事も。
  その逆もあまり、意味をなさない。
  会社がいい状態の場合には、成し遂げたい事をやりながら、
  チャリンチャリンお金が落ちる。
渋:「と」の力、「か」の力
  「と」の力は、一見すると矛盾するもの。
  しかし、諦めるのではなくフィットさせていく。
  「か」の力では、イノベーションは起きない。

Q:本のタイトルも全て、「と」の力でなっている
朝:中庸と言ってしまうとすごくつまらないが、どちらかに触れながらも両方やっていく。
  経営とは、両者を成り立たせること。
  経営に携わってみて、実感していること
渋:経営者は、現在と未来を繋げること。顧客と従業員と株主の矛盾する意見を併せて、共通点を探る。
朝:ステークホルダーの言いたい事は全く異なる。決算説明を行うと、顕著に表れる。

Q:経営でのストレスをどのように超えて行くのか?
朝:何のためにやっているんだっけ?

Q:リーダーとしての渋沢栄一の魅力
朝:生き方がパンク。テロリストからフランス行って、政府に入り、民間に転出。資本主義の父に。
  33歳で総務省を辞め、銀行の総裁に。その後500個位設立。
  王子製紙の設立にも携わり、今後製造が日本の中心になると工場をフルオープンにしてみんな見てくれ!
  無私とは言わないが、エコシステムを築いていたような
渋:「論語と算盤」 経営塾の4期生にも同じような表現で、渋沢栄一はROCKだ!と
  ROCKというのは、アンチエスタブリッシュ。3つのノートで奏でる。
  常識とは、知と情と意 と3つがレベル感ではなく、バランス感という考え方。
  ジムコリンズによると、グレートカンパニーの経営者は、世界一になるという意思を持っている。
  渋沢栄一はB型だと思う。朝風呂に入って、朝食を摂った後に時間がある限り陳情に来た人に会って話をきいた。
  人に会って、話を聞いてモチベートするのが上手かった。

Q:渋沢栄一の好きな言葉は
朝:言葉は無いですね。
  シリアルアントレプレナーであり、ベンチャーキャピタリストであり。
  オルタナティブな事をやりながら、エスタブリッシュになっていくということ。

Q:朝倉さんは、マッキンゼーやmixi時代は楽しかったですか?
朝:しんどくて、毎日死のうかと思っていた。
  マッキンゼー時代は、朝起きて死にたいと思って、出社して怒られて死にたくて、
  昼ごはん食べて少し落ち着いて
  午後怒られて死にたくて、夜も呼び出されて怒られて・・
  なんとか楽しい事なんだと思うようにした。
  mixiの前にも、悪夢で歯ぎしりして前歯を折ったりとか
  どっかの瞬間に何かをやらなくてはいけないと思う瞬間。六本木通りを歩いてて老人が倒れてて助けなきゃみたいな。
渋:海外駐在時代に毎晩同じ夢をみてたのが、日本に帰って来てピタリとみなくなった。

Q: 「論語と算盤」 から考える、国家と民間の関係
渋:国力とは、戦艦とか大砲とかが必要。その為には、軍事や政治だけに任せるのではなく、合本主義により
  民間が力を集めるということ。
朝:民が主役であるということが、オルタナティブでありロックであるところ。
  例えば、東京大学法学部は幕府の機関を発展したもので、官僚を育てるところだった。
  当時、大蔵大臣になってくれと言われている中で民間に行ったというのはすごくロックだったと思う。
  経産省の若手の活動に対して、色々なコメントがあったと思うがお上が何かしてくれる的なニュアンスが多かった気がする。
  そこに違和感を感じた。自分たちで明日の日本を作って行くんだという気概が足りなかった。

Q:個人は、「論語と算盤」 から何を読み解くべきか
渋:この(本)の中に答えを求めてはいけない。
  これを読む事で、自分が何を考えるか?日本人はHowToが好きで、やり方を求めてしまう。
  これからの日本は色々なところから、答えをもってこなくてはならない。
  答えを求めるのではなく、問いを立てて、動く事が大切。
朝:私自身が、渋沢栄一が素晴らしいなと思うのは、個として立っている。
  アントレプレナーを自分なりに解釈すると、誰にも頼まれてない事を勝手にやること。
  俺はこうであると思って、行動する人であればそれは、アントレプレナーだと思う。
  そういう人が増えると世の中面白くなる。
  オルタナティブを目指して居たわけではなく、
  当時の世の中で欠けているピースをはめに行った結果、それが結果としてエスタブリッシュになっていく感じ。

Q:外部の力を上手く使うには
渋:会社って枠で、その枠の中に入っていると忖度とかで視野が狭くなる。
  今のダイバーシティ経営は、社外取締役とか女性活躍とかその枠を広げるような活動

Q:現代に欠けているだろうと思われるピースとは
渋:金融業界で考えると、機能だけを提供する事を考えると
  音楽で考えると、媒体はLP、カセット、CD、ダウンロードと変わってきた。
  一方で変わらないのはライブ。箱の大小はあるにせよ、多くの人が集まっている。
朝:アメリカの時価総額のTOP10は変わってきているが、日本は余り変わっていない。
  どうやったら、新しいものが生まれてくるか?を考えていて
  日本で行くと、M&Aによるイクジットがもっと盛んになると良い。身売りという言葉は辞めた方がいい。
  ポストIPOの世界をどう作るか。伸びるはずの会社がつまずくポイントはどこなのか?
  上場した時点で、スタートアップでなくなり、大海にほおり出されて支と援が無くなるなど。

Q:起業家やベンチャー経営者接するなかで欠けている要素は
朝:欠けているものは、たくさんあるけど、欠けているものはみんなで補ってやればよい。
  「スタートアップは遊び」だとか言う人がたくさんいるけど、遊びでもいいじゃないか。
  スポーツもそうだけど、遊びがあってこそ、そこから何かが生まれる。

Q:これからの未来の子どもたちへの教育はどのようにしていったら良いのか?
渋:不可実性。親孝行とは、視点を変えると親が子にやらせてあげていること。
  絶対やった方が良いと思っているのは、積立講座を作った方が良い。
  留学したい、勉強したいと言ったときに、その箱を使える。
朝:自分たちが受けて来た授業と対して違いはない。
  やりたい事を考えさせてあげる。考える場を作ってあげる。最終的にはお前の人生なんだからお前の好きにすればよい。
  いろんな可能性が考えられるガイダンスをしてあげるが、ある程度のタイミングで他人事にすること。

Q:重大な局面で判断を迫られた時に、自分のやりたい事をする
朝:考えに考えに考え抜いた後、後は自分の好きなようにする。
  「論語と算盤と私」 を書くときに、岡田監督と対談させていただきたかった。日本でも指折りのプレッシャーを貰った人。

Q:不確実な社会
渋:リスクと捉えがちだけど、逆に考えるとすごいチャンスな訳で、今日よりも良い明日がある可能性がある。
  権利だけを主張するのでは無く、義務を果たせばある。
朝:誰にとってチャンスか?何も持っていない人にとってのチャンス。
  革命的な事が起こって、ルールチェンジが起きればすごいチャンスがやってくる。
  守るものがる人にとっては、脅威だがそんなに守るものってありましたっけ?


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