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「ピンとくる」
人間の身体の仕組みは、
実に複雑にして巧みにできている。
神のみがなし得ることかもしれないが、
人工衛星の構造が
いくら複雑だと言ってみても、
所詮、人体の神秘さにはかなわない。
見方によっては、
宇宙の広大さ、神秘さが、
そのまま人間の身体に再現されていると
言ってもよいであろう。
それほどに複雑で、それほどに大きい。
にもかかわらず、足の先を針の先で
ちょっとつついても、頭にすぐピンとくる。
すみずみにまで
神経がこまかくゆきとどいて、
どんなところのどんな小さな変化でも
間髪を入れず頭に知らせる。
だから機敏にして適切な行動も
とれるわけである。
人と人が相寄ってつくった組織。
商店、会社、いろいろの団体。
いちばん大きいのが国家の組織。
それらの末端をちょっとつついても、
すぐにピンとくるかどうか。
間髪入れずの反応が示せるかどうか、
合理化といい
生産性の向上といっても、
本当はこの間髪入れずの反応が示せる
体制から生まれてくるのである。
本当の意義はこのピンにある。
おたがいに、
もう一度思いをめぐらしたい。
会社も商店も、
そして一番大事な国家についても。
(『道をひらく』松下幸之助)
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仕事の課外授業-751「ピンとくる」より
今回のキーは、
「気づく」という大切な能力
と考えました。
仕事柄、KPIや売り上げと言った数字を扱う事が多いのですが
エクセルで数式を駆使して表を作っていると、
ちょっとしたリンクの誤りで、おかしな数字が出てしまう事があります。
そういうのを、パッと見た時に
「何かおかしい」
「何か気持ち悪い」
と気づく事が出来るか否か?というのを
この仕事におけるセンスと呼んでいます。
本文中にもあるように、一定レベルに達するのには
経験や時間も必要ですが、ある程度の時間を過ごしたうえで
気づかないようであれば、まずいかもしれません。
ちょっとした事に、如何に早く気づけるか?
「ピン」とくるか?というところです。
星の王子さまの名台詞で云うと
「バオバブだってはじめはね、大きくなるまえは、小さかったんだよ」
という事です。
個人に関して言えば、割とシンプルな話でもありますが
今回のテーマのように拡大して、企業という組織で考えると
ちょっとした、違和感どころか、
既に「アラーム」が鳴って居るにも関わらず
聞こえないのか?、聞こえないふりなのか?
随分鈍感になってしまってそうです。
一般的に、
組織が大きくなればなるほど顕著な気がしますね。
そうならないためには、
組織における「神経」ともいえる、我々一人一人が
きちんと機能して、あらゆる違和感に声をあげる事が必要です。
日々の違和感に鈍感になってしまい
「ゆでガエル」にならないように。
本来人間に備わっている
「気づく」という大切な能力を活用していきたいです。
■ 家族で考えるとどうだろう
息子に関しても微妙な変化に敏感に気づいて行きたいですね。
例えば、
「なんか顔色が良くないぞ!熱っぽくないか?」
みたいな体調的な変化から、
「やけに、最近羽振りが良くないか?」
「あんな、ゲーム持ってたっけ?」
みたいな、物理的な変化まで。
「ピン」と来たときには、
自分の感を信じて、普段より丁寧にコミュニケーションを
取るようにすると、思いもよらなかった発見があったりします。
親子の関係でもそんな感覚を大切にしたいですね。
■ 最近読んだ本
40歳が社長になる日(NewsPicks Book) – 岡島 悦子 (著)
夏頃に読んだ本が最近読んだ本になってしまっているので、
約半年遅れで推移しております。
本を読んで、イベントにも参加すると、学びも深くなりますね。
NewsPicksアカデミア『40歳が社長になる日』(大企業編) 行ってきました。
イベントでは、
「筋トレしすぎず打席に立ち意思決定力精度あげる」
「口癖も大事」
が非常に印象に残っています。
僕自身は、この本のターゲットから微妙に外れてしまう世代になってしまいますが
ロートル入りしないように、気を引き締めます。
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