2018年2月11日日曜日

「いま地方創生で何が起こっているのか?」 参加メモ


「いま地方創生で何が起こっているのか?」 ソトコト編集長 指出一正氏

以前、本(ソトコト流ローカル再生論 - 指出一正)を読んだ感想では、
柔らかい漢字の人かと思ってましたが、結構攻める人でした。
さすが、ソトコトをロハスからソーシャルに舵取りして、ポジションを構築した方
だけあります。そういう意味では、良くうちの会社の講演とか引き受けてくれたなぁと。


以下、メモ ======>>

行政、省庁からよく承認喚問される。「何故若者は・・」
そんなのは、行政、省庁のやり方がまずいから

地方創生も移住も、サポートも差別用語だ。


”地方創生” 
・・2025年は東京でも人口が減ると言われている。
  日本全体を盛り上げなくてはならないのに、何故地方だけ?

”移住”
・・何年経っても移住者

”サポーター募集”
・・なんか、偉そう。みんなで盛り上げていけばいい

このような表現はおかしい


物事をガリガリ君サイズで考えた方が良い


小さな事を解像度をあげていく

例えば、僕の頭の中の7割は岩魚。
しかしながら、この生態系を脅かす出来事が起きている。それがたなご。
こんな感じ。

印刷物、国内に溢れている。殆どがゴミ。
横を向いて物を作っているから。
スマホで調べられるような事ではなく、もっと内向きに発信しよう

× 「あっちが、あれなら、こっちはコレだ!」 横向きの発信
× 「ターゲットはリノベーション女子だ」 前向きの発信
  → 身近な友達に本当にいるか?リノベ女子
○ 「自分たちの友達が楽しいものを作ろう」 内向きの発信へ


関係案内所をつくりたい


関係人口
・移住?人口減の中でどうやって増やすか?少ないパイの取り合いじゃないか
→ それよりも、関係する人口を増やす(移住と観光の間)
・この場所にいる関係をつながろう
・だれも求めていない観光協会はぶっつぶせ


事例:島根県 しまコトアカデミー
”移住”しなくても地域を学びたい!かかわりたい!

・関係人口先進県「島根県」 関係人口が増えてきている
・島根県は前から人口が減ってきている。
・移住者は増やさない。東京で島根のことを考える人を作る取り組み
 半年間くらいの教室。7年やっている。15人くらいの人。


・地方を”再発見”する。は間違い。 ”発見” です。
→ それに対して、「そんなの昔からある」はダメ 「よくぞ見つけてくれた!」

・関わりしろがある町が伸びる
→弱み、ほころびが話せる町長が伸びる。町が大好きな人を増やさなければならない


事例:奈良県天川村

・今、名古屋と神戸に感度の高い若者がいる。
 地域と都会のバランス。特に神戸は震災体験があるので、ソーシャルネイティブ。
・学生たちが、お世話になったお礼に何かしたい!
 スナックやろう!名古屋名物をアテにしたスナック 「みるきぃ」
 多くの人が集まって、町長が感動 「月に1回位やってくれんかね!」「是非やります!!」
 これで、好いじゃないですか?関係する人を増やす。
 どうせ、人口は減っていくんです。


事例:みずから(水から、自ら)
デザイナーが地域を盛り上げて来た
これからは、編集者が大事

・風呂敷の上に良さを広げてしまった。
 その中から、コレというものを際立たせてあげる。
 従来あるものにかけ合わせたり、する事が、地域の編集者の仕事


事例:宮崎を、世界一チャレンジしやすいまちに!
宮崎県は、ソーシャルビジネスの新天地!


お金の使い方に飽きている

・自己承認の欲求が物欲ではなくなってきている
 80年代:物欲(高級時計や高級車)
 90~2000年:資格や体験
 現代:関係におカネを払う 教室に名前が彫られるなど そこに関わっている感

・ゲストハウスはお金が安いから使うんじゃない
→そこで出会う人の関係性を求めている

・人口が減っても困らない
→問題は地域に関わる人が少なくなること

・NPOがやっている施設はなんとなく古臭い感じがあるが、
 それを編集者がやることによって見せられるものに変わる

・編集者が必要
→おしゃれなものはいっぱいできたが、良さをまとめて綺麗にする作業が必要だ


Q:仕事上でオリンピック、ラグビーに関わっているのだがこれらは起爆剤になり得るか?
A:ならないと思う。サッカーワールドカップの時もそうだったけど、特に変わらない。
  スポーツ系の地域づくりは、専門性が高すぎて多くの人が関わりづらい。

トークセッション(町井氏×指出氏)
Q:地方創生の文脈は、どのように生まれるのか?
指:各地域に色々なローカルプレイヤーがたくさんいる。
  彼らは、地方創生とは思っていないで、楽しい事をやっているだけ。
  地方とか創生という言葉でなく、地域。

Q:成功している地域などは?
指:山形県、福井県 アート系の若者たちが地域を面白くしている事例。
  この4月に、山崎亮さんが学長を務める学生たちが社会に出て行く。
  どんどん山形は面白くなっていく。

Q:NPOとかNGOがやっている事をデザイナーが入ってくれたら見れる世界が変わって来るんじゃないか?
指:現在、穏やかな革命という映画をポレポレ中野でやっているが、その中で幾つか紹介されている。
  例えば、イトシロのタツケ(伝統的なもんぺみたいなズボン)とか
  その次は、援護射撃系の人(美味しいパン屋やカフェ、ヒーラーなど)

Q:企業と地方との繋がり
指:今まさに、企業からの依頼も多い。東京の会社もそうだが、地方の会社から東京の若者との繋がりをつくる
  みたいな話も増えつつある。

Q:どのように育成していくか
指:島根の場合、何をしたら、地域の若者に受け入れられるのか?他の自治体からも受け入れている
  行政がおしゃれじゃないと、カッコいい人が集まってこない。
  昔のイギリスは銀行員が格好良かったから、銀行に人が集まった。

Q:地域の中で何かをやろうとした場合に、コミュニティの作り方での好事例やポイントなど
指:日南のキトウ氏は良い事例。先ずは商店街のファンを作る。コミュニティを盛り上げる。
  そうすることで、そこの商店街で起業したいという若者を増やした。

Q:地方が抱えている課題。Iターン、Uターンがで若者を増やそうとしているが、増えたらどうなるのか?
  どうしたいのか?目的を明確にしていく必要がある
指:街づくりは漢方薬と同じで、色々な生薬が効能を発揮してじわじわ効いて何かがおきて来る。

Q:自分たちが考えている段階と、その先へ行こうとした時に行政が障害になったりすることとか
指:先ずは、サークルやリトルプレスなど、コミュニティを作る事から始めて行政の方から近づいてくるような事をしてみる。
  釧路のくすろ、鳥取のパーティー建築など。
  行政頼りで行くのではなく、民間で盛り上げて行政も巻き込む

Q:大企業とどのような事が出来そうか?
指:2人以上で来る会社の人は会わないようにしている。顔と名前を憶えられないじゃないですか。
  なので、むしろ個人で活動している人と何かしたいです。
  これからの時代、個で活動した方が絶対良いですよ。
  僕自身もそうするようにしてますし。


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