「こわさを知る」
こどもは親がこわい。
店員は主人がこわい。
社員は社長がこわい。
社長は世間がこわい。
また、神がこわい。仏がこわい。
人によっていろいろある。
こわいものがあるということは、
ありがたいことである。
これがあればこそ、
かろうじて自分の身も保てるのである。
自分の身体は自分のものであるし、
自分の心も自分のものである。
だから、自分で自分を御することは、
そうむつかしいことでもないように
思われるのに、
それが馬や牛を御すようには、なかなか
うまくゆかないのが人間というもので、
古の賢人も、
そのむつかしさには長嘆息の体である。
ましてわれわれ凡人にとっては、これは
難事中の難事ともいうべきであろう。
せめて何かのこわいものによって、
これを恐れ、これにしかられながら、
自分で自分を律することを心がけたい。
こわいもの知らずということほど
危険なことはない。
時には、なければよいと思うような
こわいものにも、
見方によっては、
やはり一利があり一得があるのである。
(『道をひらく』松下幸之助)
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仕事の課外授業-735「こわさを知る」 より
今回のキーは、
天を相手にして己を尽くし、人を咎めず、
と考えました。
西郷どんいい事、云いますね。
正直、まゆ毛の濃い犬連れたおっさん位の印象しか有りませんでしたが
改めて、本でも読んでみようかと思いました。
「お天道さんが見ている」で自分を律する事が出来たのは、
天候が、人々の生活に密着していて、天気によりダイレクトに生活に影響を
与えた時代だからの事からかもしれません。
そういう意味では、現代でも天候次第で客足が変わるような飲食店にとっては
「お天道さんが見ている」 でも十分かもしれません。
でも、そもそも、誰かが見てるからどうこうじゃないんですよね。
自分として、それでいいんだっけ?
という視点で考えてこそ、西郷さんの域に達する事が出来るというわけですね。
誰がどうとか、誰が何か言うとか、誰が気にするとか
そういうノイズは排除しつつ、さらに
誰が協力してくれないからとか、誰が邪魔するからとか、誰が反対するから
という風に他人のせいにするのではなく、
自分のベストを尽くせ ということですな。
左利きのエレン最終話でいうと、
”本気出せ本気出して本気出して本気出してそれから諦めろ”
「 天才になれなかった全ての人へ」左ききのエレン|63話(最終回)より
っていうことですね。
■ 家族で考えるとどうだろう?
僕と父親の関係においては、確かに「こわさ」というものが
あり、なんらかの強制力が働いていたのは事実です。
その反面で、気軽に物事を相談出来なかったという自分の経験を元に
息子に対しては、「こわ」すぎない。という事を息子が生まれて以来
意識している事でもあります。
今回のテーマで考えると、それは必ずしも良い事では無いかもしれません。
関係性をしっかりと作りながらも、ここぞという時に「こわい」
そんな存在に少しづつシフトする事が出来たら
そんな事を考えながら、この週末は息子と遊ぶ時間を大切にする事にします。
■ 最近読んだ本のコーナー
WORK SHIFT - リンダ・グラットン (著), 池村 千秋 (翻訳)
少し、遅ればせながらWORK SHIFT 読みました。
仕事の世界で必要な3種の資本
・知的資本
・人間関係資本
・情緒的資本
と云った、ように今後の未来やこれからのSHIFTについて、
具体的に解説されています。
正直、途中のストーリーとか若干退屈なのもありますが
そこは飛ばしても、再読したい1冊です。
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