「旗を見る」
射場に行って射撃の練習をすると、
遠い標的の下に監視の人がいて、
発射のたびに旗を振ってくれる。
その旗の振りぐあいで、
ねらいが的を射たか、はずれたか、
また右にそれたか左にずれたかが、
一目でわかり、次のねらいを修正する。
こんなことをくりかえして、
しだいしだいに上達するわけで、
もしこの旗を見なかったら、
たとえ百万発の射撃をしたところで、
それはいわば
闇夜に盲射ちにも等しくて、
ねらいの効果もわからず、
何の上達もないであろう。
考えてみれば、
おたがいの毎日の働きについても、
実はこんな旗が
たくさん振られているのである。
その中には、たとえば数字という形で
目に見えてくるものもある。
しかし、目に見えない旗のほうが
はるかに多いであろう。
その見えない旗を見きわめて、
毎日の成果を慎重に検討してゆくところに
仕事の真の成長があり、
毎日の尊い累積がある。
おたがいに忙しい日々ではあるけれど、
目に見える旗はもちろんのこと、
目に見えない旗をも、
よく見きわめるだけの心がけを、
つねにきびしく
養っておきたいものである。
(『道をひらく』松下幸之助)
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仕事の課外授業-725「旗を見る」より
旗を見るというタイトルで、一瞬目標値や先導の話かと思いましたが
効果測定、PDCAの話でした。
今回のキーは、
「ちゃんと旗が振られている」
ということを見逃していないか?!
と考えました。
資生堂の音部さんが著書
なぜ、戦略で差がつくのか
の中で、全門解放は良くないと書かれています。
というのも、どの弾が着弾したのか分からないからなのです。
正に、今回本文に書かれていた内容です。
一発、一発が当たった?当たらない?よりも、
効果を確認し、次のアクションにつなげられるか?
というのが重要なわけです。
ビジネス上の話で行けば、KPIという指標を設定し
数値という旗を見る事で、状況知る。
というのが、正に自分の仕事でもあるので、
日々そんなことを繰り返しています。
一方で、今回のテーマ
「目に見えない」結果、分かりづらい「旗」
をどう見極めるか?というのが論点になります。
自分が話した事、伝えたかった事という弾が
きちんと、相手に着弾したかどうか?というのは、
明確に知るすべはないのですが、
微妙な表情や、態度、またその後の会話を通して
「旗をふっている」
事を認識する必要があるというものです。
それを、見逃しているのか?見てみないふりをしているのか?
着弾しただろう。
着弾したはずだ。
と思い込んでも仕方が無いのです。
冷静に、日々の成果を慎重に見極める事で
届いていないのであれば、繰り返し伝える必要があり
届いてはいれど、響いていないようであれば、別の伝えかたを
試してみる必要があり。
と、自分の行動「反省」して、修正する必要があるのです。
「PDACA」今となっては、気軽に使われてしまいますが
改めて、その意味やその態度について向き合っていきます。
■ 家族で考えるとどうだろう
先ずは、
「確認」したら、
すぐに「修正する」
という事から伝えて行きたいです。
テストの結果が返ってくる。
点数もさることながら、間違えたところを
何故間違えたかを確認して、もう一回解いて修正する。
ものを運んでいる途中で落として壊れてしまったら
何が、悪かったのか確認して、修正してみる。
小学生くらいだと、これだけで圧倒的に結果は改善するので
先ずは、これから伝えていきたいです。
■ 最近読んだ本のコーナー
本を読む人だけが、手にするもの - 藤原和博
すべての本好きに贈る、本を読む事のすばらしさを再認識する本です。
とかく、本を読まない人たちの反論や意識高い系批判などに気にせず
本を読むだけで、10人に1人の人材なっていきましょう!
(今日本で定期的に本を読む人は、10人に1人程度)
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