2018年1月19日金曜日

「もう一歩踏み込んで深く関わってみる」 - 仕事の課外授業-748「わけ入れば」より


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「わけ入れば」

 わけ入れば思わぬ道があるというのは、
 何も野や山の道のことだけではない。

 いままで、これが一番よいと
 思っていたものが、

 やがてもっとよいものができて、
 だから前のものは古くなって、

 おたがいにさらにゆたかな生活を
 楽しむことができるようになる。

 こうしたことは、おたがいの日常の暮らし
 の上に刻々に見られることであるけれど、

 それはたとえ自分が考え出さなくとも、
 多くの人びとのなかの誰かが、

 もうこれでいいのだ、もうこれでおしまい
 だなどとあきらめないで、

 もっとよい方法があるはずだ、
 もっとよい考えがあるはずだ、

 という真剣な思いで真剣な努力を
 重ねてきているからである。

 長い人類の歴史は、
 時に曲折はあったとしても、

 こうしておおむね進歩発展の一路を
 辿ってきた。

 今後もまたかぎりなく発展してゆくに
 ちがいない。

 人間は本当は偉大なものなのである。

 われわれもまた、この人間の歴史の
 一コマをになっている。

 だからこそ、どんなことにも、

 もうこれでいいのだ、もうこれでおしまい
 だ、などと安易に考えないで、

 わけ入れば思わぬ道もあるという思いで、
 日々ひたすら歩みをすすめてゆきたいと
 思うのである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-748「わけ入れば」より

今回のキーは、

 「もう一歩踏み込んで深く関わってみる」

と考えました。

先ずは、文字通り「野山に分け入る」話をしますと、
僕の実家の近くに、30分もあれば登れてしまう小さな山があって
息子が小さい頃、実家に帰ると早起きしてはよくのぼりに行っていました。

何度か、登っていると少し冒険してみたくなるもの
ある時、息子と「ここのけもの道を降りて行ってみようか?」
という話になりました。

最初は、「ちょっと歩き辛い道」位だったのですが
徐々に、斜面も急になって行って、
お互いに励まし合い、助け合いながら、なんとかかんとか、
最後にごみ置き場の上に出てくるという形で無事下山しました。

決して、近道出来たとか、良い方法だったとかいう訳では無くて
しかも、多少すりむいたり、靴に土が入ったりとかしたのですが
先日、何かのきっかけで、その山の話になったのですが、
息子も良く覚えて、

「大変だったけど面白かったよね~」
「最後は、ゴミを踏みながら出て来たんだよね~」

二人で、その事を懐かしむ事が出来たという事は、
息子にとっても、良い体験だったんだなぁと実感する事が出来ました。

この話と、今回のテーマを合わせて考えると、
この、「わけ入る」というのは、決して比喩的な話ではなく
仕事とかにも当てはまる事なんだと気づきました。

・何度かの山登りで、普通に上って下りるは難なく出来るようになった
 = ルーティンで素早く仕事をこなす事は出来るようになった
・ただ、それを繰り返すだけでなく、違う方法を試してみる
 = 普段とは外れる事をしてみる。チャレンジ
・結果としては、良くなかったが、経験は残った
 = 話のネタにはなった。結果として大した事故もない。

みたいな感じですね。

本文中では、

 ”一歩間違えば、
  悲惨な人生で終わってしまう”

という記述もありますが、
実は、そんな大変な事は無いんじゃないかなと思えました。

最初は、ほんの小さな一歩ですが
その一歩を踏み出すのと踏み出さずに終わるのでは
大きな違いがあるという事。

今年は自分自身も「挑戦」をテーマに掲げた3年目なので
引き続き、今回の事を忘れずに1年過ごしていくようにします。


■ 家族で考えるとどうだろう

この山の経験は、今後息子との会話においても使えそうです。

「あの時、道を外れてけもの道を降りてったけど
 結局はふともとにおりれたじゃん」

「なんだかんだで、いい経験になったよね」

もし、息子がチャレンジするかしないかで
躊躇しているようなことがあれば、
この体験を元にそっと背中を押し上げれたら
良いなと思います。


■ 最近読んだ本 30秒レビュー

無所属女子の外交術 - はあちゅう

「無所属女子」というタイトルですが、
「自分へのレッテルをはがす」「馴れ合いは捨てる」「肩の力を抜いて生きる」
「すきを大切にする」「共倒れしないためにも依存しない」
など、会社の依存したくない男性サラリーマンにも通用するような内容です。

特に、「職場では仕事をする」は、なんてシンプルで真実をついた
メッセージなんだろうと思いました。


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