先週の事になりますが、宣伝会議サミットに行ってきました。
年に2回、ブランド側の話が聞ける良い機会なので、可能な限りキーノートセッションを
聞くようにしています。
今回は、旭酒造株式会社 会長 桜井 博志 氏 と
株式会社スープストックトーキョー 取締役社長 松尾 真継 氏
とても良いお話が聞けました。
特に、スープストックのブランドペルソナを作りだし
「そのペルソナであれば、こんなことをする。こんなことをしない。」
と議論を重ねるのは、ほかの事にも応用可能だと思います。
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Qマーケティングについての考え
獺祭呑んだらお客様が、笑顔になる。それが全て。
日本のシェアがどれ位?シュリンクするから海外にでる?そういうことではない。
松尾社長(以下 松):
全く共感する。
社内でもマーケティングという言葉を使うシーンが殆どない。
世の中の体温を上げる。スープを飲んだ事で、午後からの仕事のやる気が出る
子育て中のお母さんが、ほっとする。
そんな世界を実現することを目指して、日々仕事をしている。
桜:
値下げもしてみたけど、あまり効果が無かった。全てはお客さんの笑顔のために。
Q スープストックに入って、当初は数字に非常に厳しかったと聞くが。
売り上げを上げるには、共感を生むこと。投票を増やすことが大事だと気付いたので
数字、数字を追いかけるのではなく、良いものを提供することに集中することにした。
Q 旭酒造では?
「日本酒は美味しい過ぎる。誰でにも分かりやすい美味しさがある。
売れるためには、味のとんがりとかも必要」
という人も居る。
しかしながら、我々が作っているのはワインではなく、日本酒を作っている。
そういう人とは、一緒に仕事をしない。
Q スープストックの新たな取組み
松:
営業メンバーが社長になったらどんなことをするか?
自分の大好きな商品(カレー)をみなさんに知ってもらうためにはどうするか?
カレーストックトーキョーと題し、その日はスープを無くしてカレーのみにした。
普段は、添加物を使わないことで色を使わなかったが、その日は
テーマカラーを黄色にし、黄色いものを持ってきた人にはサービスをした(内容は店で考える)
結果、通常よりはひじょうに忙しい1日いとなったが、メンバー全員いい笑顔だった。
Q 旭酒造を厳しい状況で引き継がれた中で、社員コミュニケーションをどうしたか?
遮二無二に走ってきた。教育する時間も無いから、わかってもらうしか無い。
兎に角、一生懸命自分の言葉で語ること。(お米の種類と出来たお酒を女性で表すなど)
分かってもらえるか分からないが、伝え続けてきた。
当初酒蔵のメンバーが挨拶をしなかった。いくら言っても改善しない。
半ば諦めていたらお客様から、挨拶が気持ちいいと言われた。
いわば、お客様に教育されたような状況。
Q お客様の声とか
サイトに声を投稿する機能があって、そこでの
アルバイト達の取組みを紹介する会。
表現者採用(スープストックトーキョー以外の好きを発表する)など。
→ 自分の本当に好きなものを熱量を持って、表現するには?
Q ブランドを継承することについて。
同じことは出来ない。虎屋は和菓子屋でありながら、同じ事をやり続けているわけでは無い。
酒蔵も一緒。次世代の経営者をどう育てるか?と考えるのでは無く、育ってもらう。
失敗とかをしながらも、育ってもらう。会長66歳社長40歳。このタイミングでないと育たない。
ブランドは失敗も含めても作られていく。
Q ものつくりには、物語が必要?
悪戦苦闘しながら、創り上げていく。
かっこ良く、戦略を描いて作り上げたものは、長続きするものでもない。
松:
スープストックに入社した頃から自分のブランドだと思っていた。
自分自身がモテたい。かっこ良くありたい。そう思って、仕事をすれば良い。
スープストック さん という人がいるとして、スープストックさんはこういう事をしない。
スープストックさんだったら、こんな事をする。
スープストックさんは、何のために存在するのか?
みんなで、徹底的に議論を重ねた。
じゃあ、それを具現化するために、一人一人がどうするか?
そんな事を認めてあげるような社長でありたい。
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