Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学 – ケン・シーガル
僕は、会社で親しい後輩や新入社員達によく言ってるのは、
「本を読め。本を読めば優秀になれるとは限らないけど、
優秀な人は、大抵本を読んでいる。」
という事です。これを聞いた彼、彼女らが、
「アイツが言うんだから、間違いない。」と思うか
「アイツがあの程度なら、まあ読まなくてもいいか」と思うかは、
今のところ不明ですが。
一方で、こう言っていると珠に、
「この本読みましたか?すごく良いですよ」
とご紹介頂く事もあり、それはもう嬉しい気持ちになります。
というわけで、後輩に紹介された1冊。
Simple であること。
多分、多くの人はそれを良いと思っているにも関わらず
どうも、蛇に足どころか、角、鬣などをつけてしまう気がします。
細かい話で言うと、WORDとかで作られたチラシにおける
袋文字や立体文字やドロップシャドウ、さらに多くの色、色、色。
こういうのをすっきりさせるだけでも、良いデザインになるとおもうんだけど。
Think Small ~少人数で取り組む~
”プロジェクトの成果の質は関わる人の多さに反比例”もしかしたら、最近はもう無いのかも知れないけれど
かれこれ、十数年前。
僕も2,3年目の若造だった頃に、とある関西の大手得意先へのプレゼンに
同行させていただきました。
確か、1時間程度のMTG(プレゼン30分くらい?)にも関わらず
参加者20数名。
先方のご担当者の方が ギョっ とされていたのを思い出します。
大急ぎで、席とかたくさん用意してくれるんだけど、
「あ、私は本日メインでは無いんで後ろでいいです。」
的な。
じゃあ、何しに来たんだよーーーー!!(先方の心の声)
って感じですね。
時代の違いなのかもしれませんが、
冒頭の自己紹介も、○○セクションの課長です。部長です。
みたいな感じのおじさんが、たくさん後ろに並ぶことが、
当時は、「御社の事を大切にしてます!」というアピールだったのかな。
Think minimal ~ミニマルに徹する~
この章に書かれている、リークロウの逸話は絶品ですね。
”リーはメモ帳から5枚の紙をちぎると1枚ずつ丸めはじめた。
すべて丸め終えると、彼のパフォーマンスが始まった。
「スティーブ、キャッチしてくれ」と言って、紙の玉をひとつテーブル越しに投げつけた。
スティーブは難なくキャッチして、投げ返した。
「これがよい広告だ」。リーが言った。
「またキャッチしてくれ」と言って、紙の玉5つすべてをスティーブのほうに投げた。
スティーブはひとつもキャッチできず、紙の玉はテーブルや床に落ちた。
「これが悪い広告だよ」”
彼の云っている事もシンプルである上に、
このパフォーマンス自体もシンプルに分かりやすい。
Think Different
”一見「当たり前」に見える「シンプル」な戦略が
「当たり前」がまかり通らない大企業病に冒されている。”
これで、思い出したのは
90年代後半の携帯は、本当にデザインとか色とかイケてなくて
なんでだ?って研究した後輩がいたんだけど、
それの1つの理由に、色々な人の意見を全て詰め込んだ結果という
結論を出していたのを思い出した。
若者にも中年にも受け容れられ、
人間工学的にも素晴らしく、使いやすいデザインという
究極のプロダクトみたいなものを標榜した結果の云わば失敗作だった訳だ。
その後、J-phoneからデザイン携帯シリーズや、auの深沢直人デザイン NISHIKIGOIが
出てきて、少しづつ変化していくことになるんだけど、
全部入りの闇鍋みたいなのはみんな、喜んでは食べたくないよね。
そういえば、先日参加した研修内でのワークショップでは、
グループリーダーが決められ、権限はグループリーダーに一任されていました。
講師の先生が言うには、多数決や全てを盛り込もうとするのは最悪の結果になるから
リーダーが自分の意志で判断してください。ということでした。
とかく、日本人は横並び傾向があるような気がするし、
初対面で、短い時間の中で、議論を重ねるを難しい為ついつい無難な方向へ流れますが、
こういってもらえると、ワークショップでも良いものが生まれそうな気になります。
Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学 – ケン・シーガル
===============
私的、オススメ記事TOP3
⇒何故かダントツのPV数を獲得してます。
「キミと夏と山形」に思う祖母のこと父のこと息子のこと
⇒超簡単!オススメの成功習慣
パスフレーズで成功習慣
⇒家族内の摩擦はなぜ起こるか?
家族と言う組織
⇒2代目パパコーチ 襲名しました
子どもが育つ“父親術”
⇒隙間時間に音声教材でスキルUP
ダントツ企業実践オーディオセミナー
0 件のコメント:
コメントを投稿