2018年2月23日金曜日

「ダム」は危機管理の知恵の一種 - 仕事の課外授業-753「ダムの心得」より


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「ダムの心得」

 雨が降る。山に降る。

 降った雨は地にしみこみ、谷水となり、
 川となり、平野をうるおして海に流れる。

 この流れがうまくゆけばよいけれど、

 ちょっと狂えば洪水となり、
 また反対にかんばつとなる。

 流しっ放し、
 使いっ放しの結果である。

 そこでダムを考える。

 流しっ放しをせきとめて、
 せきとめ溜めたその水を有効につかう。

 ゆとりをもって適時適切に放出する。
 人間の知恵の進歩であろう。

 川にダムが必要なように、
 暮らしにもダムがほしい。

 物心ともにダムがほしい。
 
 ダラダラと流れっ放し、
 使いっ放しの暮らしでは、

 真に知恵のない話。

 大河は大河なりに、小川は小川なりに、
 それぞれに応じたダムができるように、

 人それぞれに、
 さまざまの知恵を働かせれば、

 さまざまのダムができあがるはずである。

 個人の暮らしの上だけではない。

 商売の上にも、事業の経営の上にも、
 このダムの心得がぜひほしい。

 そしてさらに大事なことは、
 国家の運営にあたっても、

 このダムをぜひつくりたい。
 国家と国民の安定した繁栄のために。 


      (『道をひらく』松下幸之助)
  

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仕事の課外授業-753「ダムの心得」より

今回のキーは、

 「ダム」は危機管理の知恵の一種

と考えました。


小さい頃漫画で読んだ名言の一つに

”忍者は全力で戦ってはいけない”

というものがありました。
今となっては、何の漫画か忘れてしまったんですが

ミッションを達成した後、必ず自分の陣地まで戻る。
そして結果を伝えることができてこそ、初めて一流の忍びなのだ。
全力で戦ってしまい体力が尽きてしまうと、追手に捕まり拷問にあったり
人質にされてしまう危険があるので、必ず、逃げ家帰れる体力は
残しておかなくてはいない。

みたいなことが書かれていて、なるほどなるほど!と思った記憶があります。
時は過ぎ、大人になって、仕事をするようになってから偶に思い出すのですが、
例えば、納品に向けて全力を出し切ってしまい、納品と同時に次の日から
休んでいては、例えばクレームの問い合わせがあったとしても
答えることができなくなってしまいます。

休むとするならば、完全に仕事の完了を見届けてから休めと云う事ですね。

サラリーマンの場合も忍びと同様、その頃には次のミッションが待ち構えて居たりするものですが。。(笑

と云う訳で、今回のテーマに合わせて考えてみると、

  「流しっ放し、使いっ放し」

にする事無く、必ず少しは溜めておけよ。ということに繋がるでしょう。

また、本文中で溜められないものの例として、「時間」が挙げられていますが
こういうものこそ、「ムダ」を省くことが「ダム」にゆとりを持たせる事に
つなげる事が出来ますね。

ちなみに、これを三連休の初日に書いているんですが、
今週少し仕事が立て込んでいて、割と忙しく過ごしていたため
普段に比べて睡眠時間が少なめでした。
その為、とても良い天気なのですが、本日はのんびりと過ごしています。

歳をとって、若いころのようにも行かなくなって来たのもあるので、この
「あ、ちょっと減ってきているかも?溜めておこう」
みたいな、感覚を大切にしていきたいです。


■ 家族で考えるとどうだろう?

「ゆとり」

「ゆとり教育」など、あまり良くない意味でつかわれる事も増えましたが
余裕があるというのは大切な事です。

息子に、たまに話すのは
「世の中、選択肢が少ない方が交渉に弱い」と云う事です。

凄く喉が渇いて渇いて仕方が無いときには少しくらい高くでも
飲みモノを買ってしまうかもしれないけど、
それ程でも無ければ、安いお店があるところまで我慢できるという

余裕を持って行動すると、ムダを生まなくていいよね。
みたいな話です。
余裕を持つ為にも、何かと溜めておくといいね
という話も今度は追加で話してみようと思います。


■ 最近読んだ本

ヤフーの1on1 部下を成長させるコミュニケーションの技法  – 本間 浩輔

コーチングというのを、自分自身きちんと受けて来た記憶が全く無いのですが
この本を読んで、自分が行う側のいい勉強になりました。
改めて、本を見直しながら、活動も継続して行こうと思います。




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