2017年9月9日土曜日

「縁に出逢っても、縁に気づかない」 - 仕事の課外授業-729「敵に教えられる」より

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「敵に教えられる」

  己が正しいと思いこめば、それに異を
 唱える人は万事正しくないことになる。

 己が正義で、相手は不正義なのである。
 いわば敵なのである。

 だから憎くなる。倒したくなる。
 絶滅したくなる。

 人間の情として、これもまたやむを得な
 いかもしれないけれど、

 われわれは、わがさまたげとばかり思い
 こんでいるその相手からも、

 実はいろいろの益を得ているのである。

 相手がこうするから、自分はこうしよう、
 こうやってくるなら、こう対抗しようと、

 あれこれ知恵をしぼって考える。
 そしてしだいに進歩する。

 自分が自分で考えているようだけれど、
 実は相手に教えられているのである。

 相手の刺激で、わが知恵をしぼっている
 のである。

 敵に教えられるとでもいうのであろうか。

 倒すだけが能ではない。
 敵がなければ教えもない。

 従って進歩もない。

 だからむしろその対立は対立のままに
 みとめて、

 たがいに教え教えられつつ、
 進歩向上する道を求めたいのである。

 つまり対立しつつ調和する道を求めたい
 のである。

 それが自然の理というものである、
 共存の理というものである。

 そしてそれが繁栄の理なのである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-729「敵に教えられる」より

今回のキーは、

 「縁に出逢っても、縁に気づかない」

と考えました。

最近、思う事は人生で一番大事なのは「縁」なんじゃないか
という事です。

凄い狭いところで行くと、
僕自身、今の会社でキャリアをスタートさせたのはIT開発部門で
プログラミングとかしてたわけですね。

暫くはがむしゃらにやってきたのですが、
何年か経って、あんまり自分には向かないなと思った訳です。

でも、次に何をすれば良いのか?
何処の部署に行けばよいのか?とか悩んでいたけど
答えはなくて、たまたま一緒に仕事した人たちに目にかけて貰って

BPO部門(委託業務)部門に異動になったわけです。

そこでは、開発部門でも好きだった業務フローを考える事はしながら
プログラムは書かなくて良いという。事でこれはもしかして、天職かも?
っていう位、自分自身にはフィットしていました。
ただ、イレギュラーがつきものなのと、無茶な得意先要望に振り回される
というハードはありましたが。。

そうこうしている合間に、過去同じ部署に居た先輩に引っ張って頂き
管理部門へ。当初は会計の知識も乏しく結構しんどかったけど、
今となっては大分理解できるようになって、これこそ転職だ!
っていう位、本もネットメディアの記事もたくさん読んでます。

一方、良し悪しはおいておいて
同じ部署にずっと居つづけている同僚達もたくさん居るわけです。

僕自身はすごく良い経験をしてきたなと思っていて
その経験が出来るように導いてくれた先輩諸氏に大変感謝をしている訳ですが
じゃあ、なんで自分が引っ張って貰えたか?と考えた時には
やっぱり、偶々縁があったんだなと思います。

言い換えると、縁に気づいて貰えたんだと思います。

縁と云うのは、多分どちらかが気づいただけではダメで
お互いが縁に気づかなければ、何かに繋がらないのです。

本文中で云うところの、
「敵の姿をした味方」を「敵」と見なしてしまうのは、
縁に気づいていないという事になります。

わざわざ、ヒール役を買って出てくれた「敵」役の存在を
避けてしまうのではなく、

 「弱点」を 見事に指摘してくれる存在

として、捉える事が出来るようになるとまた一つ成長が出来ますね。

「わぁ~厭な感じだなぁ。なんでこんな云うんだろう」

と思う事があっても、

「この人は、敢えてこういう役目を買って出てくれてるんだな」

と思うと大分捉え方が変わりますね。
最強の敵が成長を促す味方となっていくような感じ。

インペルダウン脱出からマリンフォード頂上決戦でのクロコダイル的な存在
男塾における先輩諸氏のような存在
ドラゴンボールにおける、天津飯、ピッコロ、ベジータのような存在

として考えるようにします。


■ 家族で考えるとどうだろう

最後の漫画の喩は、子どもにも分かり易いですね。

今は、敵と思える相手も
いつかは、強力な味方となる可能性があるという事と
自分を成長させてくれる役目を買って出てくれてるんだ
という事を伝えられると、人生楽しめそうですね。

早速そんな話が出来る日を楽しみにしています。


■ 最近読んだ本のコーナー

軽くなる生き方 松浦弥太郎

なんか、うまくいかないあなぁとか思うときとか
一つ何かが片ついて、一息つきたいときとかに読むのは弥太郎さんの本です。
文章がね、好きなんですよ。なんか、コーヒーとか飲みながら
お話を伺っているような感じで。

この本は、うまくいかないなぁみたいな時に読むと
ふと、勝手に背負っていた荷物が軽くなるようなそんな一冊です。

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