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春が来て花が咲いて、初夏が来て若葉が萌えて、
野山はまさに華麗な装いである。
さまざまの花が咲き、さまざまの草木が萌え、
さまざまの鳥が舞う。
さまざま、とりどりなればこそのこの華麗さで
ある。この自然の装いである。
花は桜だけ、木は杉だけ、鳥はウグイスだけ。
それはそれなりの風情はあろうけれども、
この日本の山野に、
もしこれだけの種類しかなかったとしたら、
とてもこの自然のゆたかさは
生まれ出てこなかったであろう。
いろいろの花があってよかった。
さまざまの木があってよかった。
たくさんの鳥があってよかった。
自然の理のありがたさである。
人もまたさまざま。
さまざまの人があればこそ、
ゆたかな働きも生み出されてくる。
自分と他人とは、顔も違えば気性もちがう。
好みもちがう。それでよいのである。
ちがうことをなげくよりも、
そのちがうことのなかに無限の妙味を感じたい。
無限のゆたかさを感じたい。
そして、人それぞれに力をつくし、
人それぞれに助け合いたい。
いろいろの人があってよかった。
さまざまの人があってよかった――。
「さまざま」
(『道をひらく』松下幸之助)
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仕事の課外授業-682「さまざま」 より
みなさん、こんばんわ。
今日はとてもいい天気でしたね。
そんな天気でしたが、我が家は終日家に居ました。
というのも、息子が何故か今日は勉強する。漢字頑張る!
ということで、出かけもせずに、
ひたすら、漢字の書き取り。飽きたら→ちょいゲーム→
漢字の書き取り。という感じでした。
なので、その横で僕は絵を描いたり、本を読んだり
一緒にゲームしたり。
なんか、久しぶりにノンビリと過ごした気がします。
こういう時間も少しづつ減っていきますね。
さて、今回のキーは
「そもそも、みんな違う存在である」
と考えました。
息子が通っていた、野外保育のスローガンは
みんな違って、みんないい
だったので、それを元に
”Differrence gives us something wonderful”
=違いは私たちにステキなモノを与えてくれる
と背中にプリントされた団体Tシャツをデザインしました。
我ながら、良く出来たデザインです。
常にそんな気持ちで居られれば良いのですが
日々生活していると
ついつい、他人と比べたり
苦手を克服しようと努力したりしている自分が居るものです。
その結果として、
嫉妬と劣等感にまみれた日々
を送ってしまったりして。。
ホント、その世界感から抜け出して自由に生きればいいのに(俺)
とか思います。
そんな時は、以前どっかで聞いたこんな寓話を思い出してみたり
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動物の学校があって、ムササビとうさぎとどじょうがいました。
当然、ウサギはぴょんぴょん跳ねる
むささびは空を飛ぶのが得意だし、
どじょうは、水の中を泳ぐ。
でも、体育の授業で先生は走りないと教えます。
ウサギにも、跳ねずにはしるように
むささびにも、地面に降りてはしるように
どじょうにも地面に上がってはしりなさいと
結果、
ウサギは、跳ねる事を矯正された結果走るのが遅くなり
むささびは、地面を走りすぎた結果足を怪我して木に登れなくなり
どじょうは、息が出来ずに死んでしまいました。
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やっぱ、得意な事を一生懸命やる。
これに限ります。
そうしてこそ、
各自が、自分のパートでベストを尽くす
「オーケストラ」のようなもの
が作られていくのでしょう。
自分のスキルが活かせるフィールドで
一所懸命頑張る事。
そんなことに集中していくようにします。
■ 家族で考えるとどうだろう
先の動物の学校の話を
息子に適用してしまわないように注意する。
と云ったことでしょう。
僕自身の場合、父親から何の比較対象とも分からない
比較評価を受け続け、大抵どんな事も
「そんなんじゃ、世の中では通用しない」
「そんな服装している奴は、どこにもいない」
のように否定され続けて来たわけで、
せめて、そのような事は繰り返さないようにしたいと
常日頃感じています。
一方で、難しいのは最低限のラインを
どこでクリアするかですね。
いくらなんでも、算数出来ないとマズイだろう。
これ位の英語は、分かっておいた方が便利でしょう。
的な。
そこの見極めなのか?コミュニケーションなのか?
引き続き色々工夫していきます。
■ 最近読んだ本のコーナー
正に、今回のテーマにぴったり合う内容の事が記載されていました。
あらゆることを手放す事が書かれているのですが、
その中のひとつが正に、
「不得意なものを克服 を手放す」
でした。
まるで、南極のペンギンに向かって一生懸命日本語で話せと
云っているようなモノと例えられています。
ペンギンは日本語なんか話せなくても、魚が獲れれば
十分生きていけますからね。
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仕事の課外授業 藤堂 昌恒さんの著書:覚悟力 (PHP文庫) 文庫
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