2017年10月21日土曜日

天を相手にして己を尽くし、人を咎めず - 仕事の課外授業-735「こわさを知る」 より

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「こわさを知る」

 こどもは親がこわい。
 店員は主人がこわい。

 社員は社長がこわい。
 社長は世間がこわい。

 また、神がこわい。仏がこわい。
 人によっていろいろある。

 こわいものがあるということは、
 ありがたいことである。

 これがあればこそ、
 かろうじて自分の身も保てるのである。

 自分の身体は自分のものであるし、
 自分の心も自分のものである。

 だから、自分で自分を御することは、
 そうむつかしいことでもないように
 思われるのに、

 それが馬や牛を御すようには、なかなか
 うまくゆかないのが人間というもので、

 古の賢人も、
 そのむつかしさには長嘆息の体である。

 ましてわれわれ凡人にとっては、これは
 難事中の難事ともいうべきであろう。

 せめて何かのこわいものによって、
 これを恐れ、これにしかられながら、

 自分で自分を律することを心がけたい。

 こわいもの知らずということほど
 危険なことはない。

 時には、なければよいと思うような
 こわいものにも、

 見方によっては、
 やはり一利があり一得があるのである。

      (『道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-735「こわさを知る」 より

今回のキーは、

 天を相手にして己を尽くし、人を咎めず、

と考えました。

西郷どんいい事、云いますね。
正直、まゆ毛の濃い犬連れたおっさん位の印象しか有りませんでしたが
改めて、本でも読んでみようかと思いました。

「お天道さんが見ている」で自分を律する事が出来たのは、
天候が、人々の生活に密着していて、天気によりダイレクトに生活に影響を
与えた時代だからの事からかもしれません。

そういう意味では、現代でも天候次第で客足が変わるような飲食店にとっては
「お天道さんが見ている」 でも十分かもしれません。

でも、そもそも、誰かが見てるからどうこうじゃないんですよね。

自分として、それでいいんだっけ?

という視点で考えてこそ、西郷さんの域に達する事が出来るというわけですね。

誰がどうとか、誰が何か言うとか、誰が気にするとか

そういうノイズは排除しつつ、さらに

誰が協力してくれないからとか、誰が邪魔するからとか、誰が反対するから

という風に他人のせいにするのではなく、
自分のベストを尽くせ ということですな。

左利きのエレン最終話でいうと、

”本気出せ本気出して本気出して本気出してそれから諦めろ”
「 天才になれなかった全ての人へ」左ききのエレン|63話(最終回)より

っていうことですね。


■ 家族で考えるとどうだろう?

僕と父親の関係においては、確かに「こわさ」というものが
あり、なんらかの強制力が働いていたのは事実です。

その反面で、気軽に物事を相談出来なかったという自分の経験を元に
息子に対しては、「こわ」すぎない。という事を息子が生まれて以来
意識している事でもあります。

今回のテーマで考えると、それは必ずしも良い事では無いかもしれません。

関係性をしっかりと作りながらも、ここぞという時に「こわい」
そんな存在に少しづつシフトする事が出来たら
そんな事を考えながら、この週末は息子と遊ぶ時間を大切にする事にします。

■ 最近読んだ本のコーナー

WORK SHIFT - リンダ・グラットン (著), 池村 千秋 (翻訳)

少し、遅ればせながらWORK SHIFT 読みました。
仕事の世界で必要な3種の資本
・知的資本
・人間関係資本
・情緒的資本
と云った、ように今後の未来やこれからのSHIFTについて、
具体的に解説されています。
正直、途中のストーリーとか若干退屈なのもありますが
そこは飛ばしても、再読したい1冊です。

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