2018年3月9日金曜日

「全体の質を高める」思想 - 仕事の課外授業-755「完全無欠」の感想


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「完全無欠」

 完全無欠ということは、これ以上望めない
 ほどに好ましいことではあるけれど、

 この完全無欠な状態を、お互い人間に
 求めることは、まずは不可能である。

 人間個々はそんなに完全には
 つくられていない。

 だから、その考えること、なすことに、
 どこか欠けることがあったとしても、

 一応はやむを得ないことと
 素直に理解し合わねばなるまい。

 この素直な理解があれば、
 おのずから謙虚な気持ちも生まれてくるし

 人をゆるす心も生まれてくる。

 そして、互いに足らざるを補い合うという
 協力の姿も生まれてくるであろう。

 人はとかく、己の考え、なすことを
 完全無欠と錯覚し、

 みずからをひとり高しとして、他にも
 その完全無欠を求めんとしがちである。

 しかしそこに生まれるのは、

 いたずらな対立といさかいと、
 そして破たんだけであろう。

 完全無欠でないからこそ、
 調和が必要なのである。

 この道理のなかに、繁栄への一つの道が
 ひそんでいるのではあるまいか。

    (『続・道をひらく』松下幸之助)

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仕事の課外授業-755「完全無欠」 より

今回のキーは、

 「全体の質を高める」思想

と考えました。

”「いま、できること」を持ち寄って、
  みんなで質の高い仕事をする ”

”「不足する」ことがあれば
 「補い合えばいい」”

”補い合いを通して、
 それぞれが、自分のレベルを上げていく。”

良いですね。すごく良いですね。
そんな関係に憧れます。

麦わら海賊団 的な。
黄金の日本Jr. 的な。

でも、これが成り立つには
集まったメンバーが
ある一定のレベルを超えているか
ある一定の高い理想を持って事
が前提なのではないかと思ってしまいました。

今回のテーマでは、語られない位
大前提の事なのかもしれませんが、
現実を観るとても重要なファクターです。

決して、「完全無欠」を目指している訳ではないですが、
一定ラインは超えて行こうよ!という感じですね。

もしかしたら、企業という組織体故の難しさかもしれません

「そもそも、好きでこの部署にいる訳じゃない!」
「一生懸命働いても給料一緒でしょ?」

みたいなメンバーと不足を補う事が本当に
自分のレベルを上げていくことが出来るのか?

ここまで、書いて気づいた事は、

「あ、レベル上がるかも?」という事でした。

長い事そこに浸かってしまうと
腐ってしまいそうですが、
短期間であれば、そういうメンバーとの対応力だったり
必要以上に仕事を拾う事で圧倒的な生産能力の向上だったり

これに気づいたことで、途中のナイチンゲールの言葉

”自分に対して親切でない人に、
 親切にすること。

 不愉快な振舞いをする人に、
 礼儀正しく振舞うこと。

 深く傷つけられたときでも、
 その場で相手を許すこと。

 つまり、相手に足りないことを
 自分がするのです。

 フローレンス・ナイチンゲール”

がやっと、挿入された意味が分かりました。

うっかりすると、
まだまだ視野が狭くなってしまいますね。

■ 家族で考えるとどうだろう

小学校、場合によっては中学校は
補い合って自らを高めていくという事を学ぶのに、
本当に良い場なんだなと

改めて認識しました。

その上で、すごいメンバーが揃っている中で
何かを進めるって、本当に楽ちんだし、楽しいー!

そこに気づく事ができるのですね。

是非、息子もそんなジレンマと戦いながら
成長して行ってほしいですね。


■ 最近読んだ本
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき  – クレイトン・クリステンセン 

最近、ジョブ理論を発表したクリステンセン教授ですが、こちらの本もマダマダ色あせていませんよ。本が厚いので、長いこと腰が引けてしまっていましたが、読み始めると面白くて、ぐんぐん読めてしまいます。

なぜ、優良企業が失敗するのか?特徴的な意思決定の失敗パターン。など
重厚長大なレガシー企業のメンバーはマストな1冊です。
僕自身も、読み終わった後、周りの人とイノーベーションのジレンマについて
語る事が出来ました。




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